ヒーローズ FOREVER

特撮ヒーロー番組について独自の想いを語る。

製作と演者 総力結集秀逸回『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第32話

『騎士竜戦隊リュウソウジャー』中編終了といえる回。番組開始前の『4週連続スペシャル スーパー戦隊最強バトル!!』から出ていた恐ろしいガイソーグ。元々リュウソウジャーの祖先が作ったものだった。憑りつかれたナダとリュウソウジャー素面俳優とスーツアクター、新進気鋭な演出。見どころたっぷりで深い、秀逸回。 

 

 

2019年10月27日 9時30分~
テレビ朝日系列 放送

『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第32話

「憎悪の雨が止む時」

 

脚本  山岡潤平

監督  上堀内佳寿也

 

[目次]

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癒着か? CMか!?

コウ、メルト、アスナたちは居候している ういの家に帰っていた。

ガイソーグに取り込まれてしまったナダ。どうやって助け出せばいいか考えている様子のメルト。 

で、次のカットはコウ。棚に手をかけしがみつくように下を向く…。

筆者、何しているのかわからなかったです…。お腹痛いのかと…。マジで。

すると、手前の机に豆乳のブリックパックをポンッと置く手が映り。アスナだった。

いったい何があるのか!?何の意味か!?と考えちゃいましたよ。
別に意味ないんですよね? なんでこんなカットがあったのかなぁ?? 癒着か? CMか!?

 

 

人より人らしい

コウたちは、ガイソーグの鎧を砕き中のナダを救いたかった。ガイソーグのことをピーたんが何やら話そうとすると、ティラミーゴが口挟む。カーテンの隙間から。

開けたり閉じたり…。面白い。

ティラミーゴも「知ってる」と言うが皆で尋ねると、結局 実は知らなかった。

いるよねぇこんな子。
でも人間味があって味がある。人間じゃないけど。

リュウソウジャーたちはそれぞれ衝突や成長していく、といってもヒーローで皆良く出来た人たち。

こういう人らしさがある役回りも必要ですよね。

ところで、ピーたんはガイソーグの何を知っていたんでしょうか? トワと同じ作戦かな?

 

 

まつ毛長ーい!

小原唯稚さんの横顔可愛いですねぇ!前から見てもキレイですけど。

まつ毛がめっちゃ長い!フサフサ! テレビでこんなに見えるってことは、ほんとにつけまつげのような長くてフサフサなんでしょうね。

もしかして、まつエク?
イマドキの人は男性でもエステ行ったり、パックするんでしょ!? 脱毛したり…。
筆者は、男性のそういうの好きじゃないけど。

 

岸田タツヤさんも十分長いですね。皆さんおキレイですねぇ。

 

 

若々しいバンバとナダ

回想シーン。
かつて同じ村で修業をしていたバンバとナダ。

何だか若々しい。若メイクなのかな? 若いのでそれ以上若く見せるのは難しい…。

バンバは今はリーゼントっぽい感じ。年長者らしく。
回想では、ちょっとだけ ふわっとパラっとしていたように思う。

前髪があると可愛らしく見えますものね。でも、バンバは あり過ぎたら人が違って見えちゃうだろうし。

ナダもレッド候補だったから赤い服を着いる。
ナダ役の長田成哉さんは、顔芸というか表情で若く見せてくれてそうですね。

 

ところで、この時、トワはどこにいたの?バンバと一緒じゃなかったの?

 

 

わからなかった 

ナダは意識が保てなくなってきていた。完全にガイソーグに取り込まれてしまうのも間もなくだろう…。

剣を首元に……

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『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第32話 ナダ自ら首を掻く

このように、上からのアップ。

面白いアングルだなぁ…。剣はこんな風になっているのかぁ…。ふーん。
で? と筆者はこのシーンを見ながら思っていたのです。 

ナダは、このままでは完全に取り込まれ、暴れ、もっと皆を傷つけてしまうだろう。
自害しよう…だが未練もある…、という大事なシーンだったのですね…。

失礼しました。アップ過ぎてよくわかりませんでした…。

これが、日本刀のような いかにも切れる剣だったら わかったんでしょうけど。
何せ このように凸凹で分厚くて切れそうじゃないものでしょ。連想できませんでした。

先で突き刺す とか、立って大きく振り回すとか、全体が見えていたら、わかりやすかったんですけどね。舞台演劇みたいな感じに。
大事なシーン、味わえなくて残念でした。

 

ナダは、そうしている間にガイソーグに取り込まれてしまった。

 


沁みる……

クレオンとドルン兵たちは、正座させられ、ガチレウスに体たらくを叱責、説教されていた。 

 

説教する方も一生懸命なんですよ。きっと。でもそれを客観的に見たらこんな感じなんですね…。

筆者も勉強なりました。

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わからなかったⅡ

クレオンは、ドルン兵たちに担がれて運ばれていた。

なぜ? 何してるの?

正座で長い説教を受け、足が痺れたっていうことだったんですね…。
これ、すぐにわかる人いるのかなぁ?

 

 

ドルン兵 以心伝心

クレオンを運んでいたドルン兵、クレオンと目が合う(目はないが)。首を必死に振る。

クレオンは緑の汁をかける。ジャックオーランタンマイナソー誕生。

 

 

オトちゃん

ジャックオーランタンマイナソーが降らせた七色の雨に打たれると、憎しみに支配される。

オトちゃんは、メルトを見るなり、誰かわからぬほどの形相で向って来て、暴言を(もしや本心か?)を吐きまくる。

普段は冷静沈着なメルト、ショックのあまり放心状態になる。 

メルト役の網 啓永さん、その様子よく出ていました。こういうのも演じるのは難しいのでしょうね。

 

 

アスナかわいそー

いつも大人っぽいメルトは放心状態。逆に皆の方が大人な対応。

アスナは女なのに大食い怪力キャラ。オトちゃんを肩に担ぎあげて黙らせる。

オトちゃんがいくら小柄でも、女性で、しかも尾崎真花さんはあんなに華奢なのに。
立ったままだけど、撮影は何度もやって長いだろうし、気の毒でした。

(ついでの話。天海祐希さんも、宝塚歌劇のトップスター時代『エールの残照』という作品で、このように担いでらっしゃいましたよ。しかも、死んでしまった相手役の女性を一人で担ぎあげ、銀橋と呼ばれる幅1メートルもない橋のようなエプロンステージを、歩いて行って、一人で降ろして……)

 

 

何故?

川辺で、クレオンは一人語っている。
ジャックオーランタンマイナソーが降らせた七色の雨に打たれた人々が……と。

すると、ガチレウスが現れ「なぜ全部説明しているのか?」と言う。

クレオンとしての解説でもありつつ『リュウソウジャー』自体の、セリフ喋って全部解説してしまう手法をわざわざ言ってみたのかと思いました。

そのシーンを終えると、ジャックオーランタンが映り込む。

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『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第32話 ガチレウス静かに移動する

ガチレウスが言うだけ言って おとなしく去って行く感じが不思議というか珍しい撮り方。
ドラマってパッパと切り替わるじゃないですか。

他の人たちが喋っていて、その後ろを移動退場していくって、あんまりない。
生の歌番組みたい。

去年の『怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』#34にちょっと似たそれっぽいシーンがありました。

深い回 命を賭けた覚悟の怪盗は既に悟りの境地『ルパパト』#34 - ヒーローズ FOREVER

 

 

わからなかったⅢ

ガチレウスは、もしかして まさか前記の続き、そのまま移動してスタンバっていたのだろうか?

画面が切り替わると、ガチレウスがリュウソウジャーたちと対峙していた。

えらく遠くから撮っている。
リュウソウジャーたちが めっちゃ小さい。

暴言ショック傷心のメルトブルーさん。大食い怪力のアスナピンクに叩かれるというシーンのようだけど。コントっぽいことやっている。ピンクさん何言っているのかわかりづらい。
めっちゃくちゃ小さいのでよく見えない。なんでこんな撮り方なんだろうか?

せっかくの小芝居もわからないじゃないかぁ。リュウソウブルーさんは、あまり出番がないのに、これじゃあ…。残念過ぎる。 

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息切れたりしないかな?

そして、リュウソウブラックとリュウソウグリーンの兄弟が疾走して向かってくる。

ブラックさん、息切れしませんか?大丈夫かな?と心配しちゃいました。
だって、撮影って何回もやるんでしょ? 放送部分だけでも、前からと後ろからとありましたし。

否否、失礼しました。アクション俳優さんが走るくらいで息なんか切れませんよね。鍛えてらっしゃるものね。

血気盛んにガチレウス目掛けて突っ込んで行く二人。リュウソウゴールドもジャックオーランタンに仕掛ける。

他の三人さん突っ立っています…。「俺たちも戦おう」とか言ってるのが、おかしい。いつもは皆が突撃するじゃないかなぁ?

 

  

何故?Ⅱ

すると画面が横向きになる。

ガイソーグ登場なんだとは想像しました。けれども、画面が横になる意味がわからない…。横たわっているのが起き上がったのかと思いましたが、そうでもないようでした。
真横じゃなくて、揺らした方がよかったんじゃないかと思いました。

 

ところで、この川辺の橋の下のシーン。『仮面ライダーブレイド』でよくあったので、筆者は懐かしいんで観ていました。
因みに、よくあったといっても、場所はおそらく、毎回のように別の橋の下だったようです。

 

 

人より人らしいⅡ

お留守番のティラミーゴ。眠っているオトちゃんにタオルケットのようなものをかけてあげる。
口でくわえてかけるところが面白いし、かわいらしいし、ほっこりします。

ティラミーゴも戦いに向かおうとすると、
ピーたんが声をかける。「空、飛んでみる?」

 

この場面もやり取りもよかった。

 

 

躍動感

グリーンはガイソーグに突撃する。
ガイソーグは強い者に憑りつく。憑りつかれた人が弱れば離れる。それをジャックオーランタンマイナソーに吸い取らせる。という作戦に出る。

レッドは突然 変身を解く、コウは明るいのんきな笑顔で次の標的として身体を差し出す。ガイソーグの怨念はナダからコウに移った。

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『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第32話 アクション俳優さんの躍動感

コウが倒れ、駆け出すリュウソウブルーとリュウソウピンク。

めっちゃ慌てて飛び出した、駆けつける感じ。「コウー!!」って叫ぶ声が聞こえてくるようですね。

華麗な技のアクションをやるだけでなく、こういった走るだけでも、走り方や、見せ方、キレイでカッコよく…。技術であり、演技ですよね。

 

でも、この頃ブルーさんとピンクさんの活躍の場面があまりないのが残念です。

 

 

まさかの合体

ティラミーゴの声:鳥か!?
ピーたんの声:飛行機か!?
一緒に:プティラミーゴだー!!

メルト:どーでもいいっ!!

メルト一蹴。

 

ティラミーゴとピーたんが合体しプティラミーゴとなった!
ロボとしての合体ではないのが予想外でした。

合体すると、ピーたんは まず巨大化するのですね。どの段階で巨大化しているかは置いといてぇ…。

あの見た目が凄い。コロコロの巨体が飛んでいるのが不思議面白かった。 

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岸田タツヤさん力演 

コウがガイソーグの怨念に一気に憑りつかれてしまわないよう、バンバは鉾となり阻止する。そして必死でナダに呼び掛ける。「お前、このままでいいのかぁー!……」

他のリュウソウジャーたちもバンバを支える。

コウは半分ガイソーグの鎧に憑かれていた。
鎧を纏うとそれまで纏った人の記憶が見える。コウは悟ったナダの気持ちを、手で仲間たちに触れることで、伝え共有した。

 

このシーン良かったです。岸田さんの叫びと皆さんの表情、演技に涙出ました。演じられた皆さんが良かったです。
若い役者さんたちも着実に成長なさっているのだとリュウソウジャーチームが証明してみせた、という場面でしたね。

 

 

ナダ

ナダ:
先輩に説教とはいい度胸してるやないか…。
俺はお前らのそういうところが本当に嫌いや…。

 

前々回最後にコウを切りつけた時と同じセリフ。
「お前みたいなやつ本当に嫌いなんや…。」

同じ言葉にもいろんな感情から発せられ、見事に表現されていましたね。

ナダ側の筆者はずっとナダに共感してきました。

 

 

新古それぞれの良さ 

ジャックオーランタンマイナソー が降らせた雨により人々の憎しみが空に舞い上がって黒い雲となった。
その雲がガイソーグの顔となった。
ありがちだけど、コワイ…。

 

プティラミーゴにレッドとパキガルーが合体。キシリュウオージェットとなる。

何でも あるもの全部くっつけるのはお約束事ですが…。コテコテしているので筆者はこれよりも前回のヨクリュウオーの方が好きです。 

 

 

バカンス

ガイソーグの顔した黒い雲の更に上ということでしょうか、陽の差した白い雲の上。
ジャックオーランタンマイナソーがビーチチェアに横たわり寛いでいた。

ジャックオーランタンマイナソーは、ドルン兵から生まれた。
下働きの日々と説教受ける下っ端雑兵の願望なのでしょう。

それもつかの間。白い雲が噴煙柱のようになる。キシリュウオージェットだった。 

はいバカンス終了。

 

 

奇観なロボ戦!

雲の上でのロボ戦。珍しい。幻想的でもあり、キレイ。

ロボでありながら華麗な激しく動く動く。

操縦室のレッドも激しく一人で仮想戦闘。

美しくカッコよかったです。

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思い伝わるリュウソウレッド

黒い雲は一瞬ハートの形っぽくなり晴れていく。怨霊ガイソーグは消えた。

戦いを終え帰還したレッド。空を見上げ、胸で拳を握る。 

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『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第32話 リュウソウレッド空に向かって……

文字にすれば、決意と覚悟を表現しているわけですが、文句なしに伝わるシーンでした。

スーツアクターの伊藤茂騎さん。アクションの技は以前から色んな事される方ですが、磨きがかかってどんどんキレよくキレイになってこられていました。

こういった演技でも、思いが伝わるお芝居を……

ここはセリフもない。ただ空を見上げ、手が上がってきて拳。
シーンとしては珍しいわけではないけれど、凄く想いの伝わり感動しました。

 

 

憑き物が落ちた

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『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第32話 ナダの憑き物が落ちた

憑りつかれていたガイソーグが取れた。
黒い闇から抜け出られた。

身が軽くなったような…浄化されたような……
平穏で…空気がおいしい…爽やかさ
明日が始まる、始められる……
その喜び、幸せを噛みしめる。

長田さんは表情だけで表現。見ているだけで実感してしまうほどでした。

 

新たな人生への決意に胸で拳を握る。

レッドと同じ。志は同じ。
仲間となった。

 

 

コント兄妹

今回おとなしかったカナロ。

ジャックオーランタンマイナソーの雨に当たったオトちゃんは眠っていた。

心配していたカナロは張り付いていたんですね。目を覚ますと、ウルサく喜ぶ顔のド アップ。

そっけなくあしらうオトちゃん。

その後のシーンでは、後ろの方で二人で小芝居をしていました。

 

 

掻く掻く

皆が集まっている うい の家。

突然ガイソーグが入って来た!
ビビる うい親子。

 

ナダはマスク(カブト)を外し、オチャメな表情で、剣で背中を掻いている。

ガイソーグの鎧をコントロールできるようになったのだった。

 

ガイソーグの怨念に乗っ取られそうになっていた時、自ら首を掻こうとしていた。

今は背中を掻けるようになった。

 

筆者の感想

おもしろい回でした。

バンバとコウたち、ナダのシーンは泣き泣きでした。
スーツアクターさんたちの演技、ナダの憑き物が落ちた表情から伝わる爽やかで新たに始まる感じに感動。 

ロボ戦の演出もオモシロイ。

前半のシーンも振り返れば、わかりづらかったなぁと思いました。それぞれ繋がっているし、意味のある場面ので ちょっと残念だったりもします…。

でも後半が もの凄く良かったので、その良さで満ち満ちていました。心に残る 秀逸回だと思います。

文字の量が、今まで『仮面ライダー剣』49話など、数記事が同じくらい抜き出て多かったのですが、今回はそれらにグンと差をつけて抜いてしまいました~

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