ヒーローズ FOREVER

特撮ヒーロー番組について独自の想いを語る。

『騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー』

『騎士竜戦隊リュウソウジャー』と前作の『怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』 をクロスオーバーさせつつ『ルバパト』のその後を少しながら 確実に描かれている。「VSモノ」のお楽しみ、それぞれの絡み。面白い場面や大迫力のアクション。とても価値ある作品となっている。

  

f:id:moon-tiara-action:20200212232253j:plain

『騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー』パンフレット(表)

 

2020年 2月 8日公開

『騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー』

 

[目次]

 

主な制作陣

脚本        香村純子、荒川稔久

音楽        吉川清之、高木洋

アクション監督   福沢博文

特撮監督      佛田洋

監督        渡辺勝也

 

 

キャスト

コウ/リュウソウレッド(声)
一之瀬 颯

 

メルト/リュウソウブルー(声)
綱 啓永

 

アスナ/リュウソウピンク(声)

尾崎真花

 

トワ/リュウソウグリーン(声)
小原唯和

 

バンバ/リュウソウブラック(声)
岸田タツヤ

 

カナロ/リュウソウゴールド(声)
兵頭功海

  

夜野魁利/ルパンレッド(声)
伊藤あさひ

 

宵町透真/ルパンブルー(声)
濱 正悟

 

早見初美花/ルパンイエロー(声)
工藤 遥

 

朝加圭一郎/パトレン1号(声)
結木滉星

 

陽川咲也/パトレン2号(声)
横山 涼

 

明神つかさ/パトレン3号(声)
奥山かずさ

 

高尾ノエル/
ルパンエックス・パトレンエックス(声)
元木聖也

 

 

声の出演

ティラミーゴ       てらそままさき

ディボルケーノ      高木渉

モサレックス       竹内涼太

ピーたん         草尾毅

チビガルー        M・A・O

ジム・カーター      釘宮理恵

 

クレオン         白石涼子

ガニマ・ノシアガルダ   大塚明夫

 

スーツアクター

伊藤茂騎、高田将司、下園愛弓

蔦宗正人、竹内康博、岡田和也

 

鈴木大樹、田中信彦、岩崎香奈

和田三四郎、大林勝、五味涼子、原隆太

 

おぐらとしひろ、神尾直子、村岡弘之、寺本翔悟

 

ストーリー

ギャングラーの残党 ガニマ・ノシアガルダは5つの金庫を持つステイタスティンプル。ゴーシュの実験体として捕らわれたままだった。

そのマイナスエネルギーを利用し、クレオンはマイナソーを作り出したが、当のガニマは衰えもせず、騎士竜たちを金庫に閉じ込めてしまった。

ガニマを追うバンバとトワの前に国際警察の朝加圭一郎と陽川咲也が現れる。
戦いで傷ついたコウを夜野魁利が助ける。 

ガニマは騎士竜の力を使って街を破壊するだけでなく、ゴールドの金庫にバージョンアップさせてしまう。

騎士竜ごと倒すしかない……

リュウソウジャー、ルパンレンジャーとパトレンジャー、3つの戦隊が共闘する……

 

筆者の感想

 

「あの女」

ガニマは「あの女」に閉じ込められていたらしい。

 

??

ゴーシュのことか… 。
筆者は 死んでも尚 その名が出てきて嬉しい。

 

それにしても、あんな怪人なのに、あんな牢でとじ込めておけるんですねぇ…。 

何食べてたのかな?? 誰がお世話してたのかな??
でもゴーシュがやられてしまったことは知らなかったみたい。

 

 

チャンプ!!

ガニマの声は大塚明夫 氏。名優さん。
特撮では近年では『宇宙戦隊キュウレンジャー』のチャンプ/オウシブラック役。

チャンプ好きだったので、嬉しいような、チャンプでいて欲しいような…ちょっと複雑でもありました。

 

 

ケンカだったの??

コウはティラミーゴを洗ってあげようと思い、川に連れてきた。
でも嫌がり、ケンカとなる。

その後 ティラミーゴは金庫に捕らわれてしまい、一時はそのまま倒すしかない…ということに…。

ケンカ別れしたまま…。

 

筆者、そんな大したケンカしたように思っていませんでした。
冗談のノリかと思っていました。

コウは いつもの のんきな顔で「ふんっ」可愛らしかった。

もちろん、騎士竜ごと倒す、騎士竜が死んでしまう…。
大事な存在で、相棒。
大変なことです。

しかし「ケンカ別れしたまま…」と それを気にするなら、もっとケンカしたシーンがあったらよかったなと思いました。

ティラミーゴの尻尾で叩かれていましたが、「余計なお世話ティラッ」水をかけられるとか…もっと。で、もっと怒って別れる。

 

撮影スケジュールがパンフレットに書かれていましたが、とても きついスケジュールのようですし「水かけ」とかは したくないでしょうけれどもね…。

 

 

クレオンの目

t河原のシーンでクレオンの目の電気がついていて、不気味でした。

撮影記録によると、日が暮れてしまったとのことでした。

背景は明るく処理されていたのですね。

何故 目の電気つけているのかなぁと不思議に思って観ていました。 

 

f:id:moon-tiara-action:20200212234331j:plain

『騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー』入場者特典 袋(表)

 

出た! じゃがとん

「出た!! じゃがとん」と思ったら今度はレアだとよ。

 

人目をはばからぬ つかさちゃん。
ガチャポンを今日も空になるまで し尽くしたらしい…が出なかった。

カナロにもらうことができた、つかさちゃん。
「そのお礼にお茶を一杯おごらせてくれ」

カナロ「何という積極的な女性だぁ!?」

 

カナロはいつもオモシロイ。 

 

 

素敵な探偵事務所

魁利君がコウを助ける。

魁利君はまだ追われる身だけども、探偵をしている。

でも、えらく立派な事務所。
コグレさんがついているからそれも可能でしょう。

とっても素敵だけど、目立たないかしら??

当初の予定はワンルームだったそうですが、見栄えがいいからこちらになったとのこと。

 

魁利君のアクション、カッコよかった。

ルパンレンジャーは怪盗だから、軽やかで面白いアイディアの空かしたアクションだったんですよね。

 

 

野次馬 役

バンバたちが圭ちゃんたちに捕まる場面。

野次馬さんたちの中に、どこかで見た人だな…。
この人は?? もしや……

と思っていたら、

『ルパパト』でも脚本を書かれた金子香緒里さんが…。

 

 

「距離を置いている」

透真君は、彩さんと距離を置いているとのこと。

 

何だか嬉しく思った…。

テレビ版 本編では、最後は彩さんたちが怪盗となって助けてくれたんだけども、平和そうな様子も映されて終わりました。

終われ続けている身だし、平和には暮らせないのでしょうね。

それに、ルパンレンジャーたちは、そういうものを背負っているのが似合うというか…。背負っていてこそ……だとも思いますので。

哀愁というか…。

カラッと純粋に元気ではない。

「怪盗」だものね。 

 

押し問答

圭ちゃんとバンバ。

取調室での押し問答が面白かった!!

 

一応 似た者同士となっていますが、
圭ちゃんの方が愛嬌あって面白キャラだよね。

 

 

イラッときて 本来の姿に

トワ役の小原唯和さんは、メンバー最年少で若くて美男子。

バンバが溺愛してくれているので、可愛らしい存在。

でも、コウたちと合流した当初は生意気キャラだったトワ。

 

国際警察に捕まり、そりゃあイラつくわよね。

久々に生意気キャラ発動する。 

 

 

最も成長したのは咲也君

グリーン同士の取り調べ。

咲也君は髪が黒くなっていた。
えぇ…茶髪だったのにぃ…。

と、予告を観て筆者はガックリしていました。

でも、成長して、チャラいのはやめたんでしょう。
初美花ちゃんにも認めてもらわなきゃいけないしね。

(茶髪=チャラい では ないが)

 

人が変わったわけではなく、落ち着いた成長ぶりが最も感じられるお芝居でした。

 

 

「大林君」

隣の取調室でバンバは逃走する。

圭ちゃんの悲鳴がちょっと情けないけれども、分かり易くってことでしょう…。

 

その報告を聞く咲也君。

国際警察の職員役の大林勝さんはパトレン2号のスーツアクターさん。

咲也君役の横山涼さんの希望で「大林君」というセリフが入った。

 

筆者 大ウケ!! 嬉し―!!

と、

とても喜んでいたのですがぁ、しかし……
よくよく考えると……

 

確かにパトレンジャーに変身する立場。
ある意味「上」の役職?? ポジションといえるでしょう。

なので「君」

なのかも しれない。

でも、大林さんは、見た目からして、はるかに年上。先輩。

若造が「君」呼ばわりは…。不自然というか…偉そうというか…。

ここは、純真な咲也君「大林さん!!」と言った方が好感もてたのになぁと思いました。後から。

 

誰?この人

この1年で最も変わったのは、初美花ちゃん役の工藤遥さんですね。

予告を見た時に「誰??この人」と思いました。

まさかの新メンバーかと…。

 

工藤遥さんは芸歴長く、しっかりされていますが、まだお若かったんですものね。

女性はどんどん変わっていきますからね。特に若い時は。

 

透真君と一緒のアクションシーンでは、棒をポイッと放り捨てるところが、強そうでカッコよかった。

…女だてらに 雑くも見えるけどもね。

 

 

心意気と味

透真君役の濱正梧さんは『ルパパト』放映当時、撮影の合間にルパンブルーのスーツアクター 竹内康博 氏にアクションを習っていたものの、その技を使う時がなかった。

今回はそれを入れて頂いたそうです。

せっかく教えて頂いたんだから披露したい。活かしたい、というのは とてもいいことですよね。

でも、意見が言えちゃう。希望を取り入れてもらえる、って凄いなって思います。
イマドキはそうなんですねぇ。

 

でも、だからこそ、ただやらされているだけ。作られた、与えられた台詞を言うだけ、やっているだけではない。

そのキャストさんの味がより反映されて、よりイキイキした人物像や、作品になるのでしょうね。

 

濱将梧さんは「ルパンブルー」の名乗り。
ただ名乗るだけでも、その時々で変化が 最も感じられます。

 

 

メルトの頭

騎士竜ごと倒すしかないという意見の中、コウは拒否し出て行く。
メルトは頭をガシガシッと激しく掻く。

人は考えていて わからないとイライラッとして、掻きむしるという動作をする。
そんなお芝居、表現をされる。イメージがありますね。

メルトは叡智の騎士、考えるキャラ。司令塔の役柄。
メルトもよくやりますね。今回は特に激しかった。

 

あまり激しいと、コワイよ…。

 

 

田牧そら さん

オトちゃん役の田牧そら さんは、子役さんから活動されていて芸歴が長いんですねぇ。

子供の頃からこういう世界で活躍していると生意気になるとか、妙に大人っぽくなる…とも聞きますよね。

 でもパンフのインタビュー記事を読んでいると、田牧さんは とてもしっかりされているように思いました。

 

カナロと二人の神社のシーンも よかったです。 

 

f:id:moon-tiara-action:20200212233944j:plain

『騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー』入場者特典 袋(後)

 

 

やはり この二人

『ルバパト』というと、やはり この二人。

「歩道橋」「缶コーヒー」 

いいシーン。

 

1年経ち、落ち着きました。

むしろ、テレビ本編 最終回の最後、圭ちゃんが「おのれー!! 怪盗ー!!」と叫んで戦っている様子に、ちょっと違和感を感じていたので、

二人の関係性からして、この方がいいですよね。

 

 

元木聖也さんは重宝

役柄としても、元々あっちとこっちと、どこにでも参上する。

今回はリュウソウジャーへ。

 

アクションは吹き替え要らずで凄いことしてくれるし。

一人で何役もこなしてくれるから助かりますよね。
制作陣にとっても、ありがたく、便利な存在でしょう。

 

 

何だか違うな

ジム・カータ―、何だか違う…?? と思って観ていました。

スーツアクターの野川瑞穂さんのお名前がなかった。

 

同じく、ルパンレッドも。

浅井さん、身がついた?? 動きが…違うなぁ…と思っていたら、

クレジットに浅井宏輔さんがいなかった…。 

 

ただ者ではないオーラ放つ

戦闘シーンでは、ポーダマンが高い所から落下する。

その場面、二人のポーダマンが映った。

 

ただ者ではないオーラを漂わせるポーダマン。

とても雑魚には見えない…。

 

すると落ちる。

これは、もしや!?

 

『ボウケンジャー』や『ジュウオウジャー』が思い出されました。

竹内康博 氏では!? と思いました。

が、しかし、いくら落ちる役とはいえ、お忙しいのにポーダマンまでやってられないよねぇ…

他にも誰かいるでしょ…と思いました。

 

落ちているところが映っている時間は、そこまで長いわけではない。

でも筆者はその間に一瞬にして思いました。我ながらびっくり。

 

パンフによると、やはりそうだ との記述がありました。

 

やっぱり、かなり高い場所から落ちれる人 となると そうはいないのですね…。

今回はそこまで高くはなかったように見えました。前記の2作品の方がよっぽど高い。

やられて落ちるだけなら、竹内 氏にとっては 難しくはないんでしようね。

 

ワンシーンですが、こういうシーンがあるのと ないのとでは、映画の迫力と面白さに差が出てきますからね。
楽しませて頂きました。

 

 

スーパーパトレン2号

横山さんと咲也君の念願が叶って、スーパーパトレン2号になれました。

射撃の名手なので、ドカンとカッコよくいってくれるのかと思いきや、お笑いでした。

勢い余って後ろの岩壁に激突…。

やっぱり、そういう担当でしたか…。

 

その撃つときですが、取手(レバー)の左右が歪んでいたのが気になりました。
直してあげたくなりました。

 

結局その後、リュウソウグリーンが装着して撃つ。

負けず嫌いでイケイケの まさしくグリーンボーイ、リュウソウグリーン。 

リュウソウブラックとパトレン2号も、お顔は見えぬが微笑ましく、喜ばしく見守る。

 

 

金庫 攻略法

5つのゴールド金庫を同時に開ける。

その攻略法として、リュウソウジャーがルパンレンジャーに変身する…。

映画としてのスペシャルサプライズ。

オモシロイこと。

ではあるけれども……

筆者的には、引っ掛かる。

好きではないです。

面白いことなんですけどもね。

 

ルパンレンジャーは他に要らない。いて欲しくないかな。

 

 

キレンジャー!?

アスナは、キレンジャー的ポジションなんですって!!

パンフに書いてありました。

そういわれてみればそうですね。なるほど~

そういうヒロインがいていいと思います。

かわいくて、元気なアスナは とても素敵な存在です。

 

 

パンフレット

近年の映画「スーパー戦隊」「仮面ライダー」と観に行っています。パンフは売り切れていた時もありましたが、ほぼ買っています。

以前、中身の薄い時がありました。
読みにくいものもありました。

制作関係者、スタッフが全く載っていないものもありました。

パンフも だんだん良くなっていて、それらの問題点は改善されていっています。

特に今回は今までで一番良かったと思いました。

  

筆者の総括

この映画、全体としては とても面白かったです。
世界観がちゃんと繋がったままのその後が見れて本当によかったです。

 

筆者は映画館へ向かう、家を出る時になって一気に嬉しくなってきました。
「ルバパト」が観れる!!っと。ワクワクワクワク~としてきた。

映画が始まり、ルバパトの面々が登場する。音楽も…。
やっぱ、いいねぇ「ルパパト」は。

 「ルパパト」はキャラがただ単に 良い子ちゃんで明るくないから、リアルに見えるでしょうね。大人が共感し易いんでしょうね。

 

横山涼さんと奥山かずさ さんは ちょっと身がついたように思いました。
「戦隊」の撮影はハードスケジュールな上、素面アクションも激しかったですものね。

ギャングラーとルパンレンジャーとの戦いも落ち着き、ちょっと鈍っているのでしょう…。