「取材の条件、特にナシ」 イマドキに珍しく熱い山田裕貴さん。俳優目指して上京した苦悩の下積み時代。『海賊戦隊ゴーカイジャー』のオーディションに合格し、デビューを果たして9年。真摯に向かう姿勢、その生き様は まるで武士が修行僧を思わせる。
2020年 1月26日23時15分~
TBS系列 放送
『情熱大陸』
俳優 山田裕貴 29歳
「新時代の怪優」一線を画する “演技論” に迫る
ナレーター 窪田等
[目次]
- 「山田裕貴の怪人百面相」
- プロフィール1
- 「NYLON JAPAN」1月号
- 毎日が勝負
- 舞台『終わりのない』
- お茶の水女子大学「徽音祭」
- 実写ドラマの主演
- ドラマ特区『ホームルーム』
- ロケ地 撮影の合間
- 絵の青空と砂浜の背景で
- 屋上で
- 素っ裸!!
- 知名度
- プロフィール2
- 自宅
- 上京して
- 森恵さん
- 京都 鞍馬寺
- 東京=戦の場
- 筆者の感想
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「山田裕貴の怪人百面相」
TVガイド dan vol.28
撮影現場
「ジョーカー」に扮する。
山田:本当にやりたいなぁ役で。
ちょっと強面の表情で赤い服を着ていると、何だかマーベラスっぽく見えました。
TVガイド dan[ダン]vol.28|TOKYO NEWS マガジン&ムック
プロフィール1
2011年『海賊戦隊ゴーカイジャー』でデビュー。
2019年
連続テレビ小説『なつぞら』で注目を集める。
2017年
映画『あゝ、荒野』(主演 菅田将暉)
映画『あゝ、荒野』 | 10.7前篇/10.21後篇 2部作連続公開
山田:
嫌いでした。自分のお芝居が。ずっと。
(ただ 物語の中の役の人ではなく)
本当にいるかもしんないこの人、と思われたい。
「NYLON JAPAN」1月号
撮影現場
カメラマン?:
ベトベトしすぎて
キャピッて 可愛いんじゃなく
芯 持ってる二人で クールなんだけど
たまに愛し合う。
という、とても難しい注文が出る。
山田:
ムズイっす……
台本ないとできないタイプだから……
モデルさんと撮影なんかして
俳優なのに職業不定みたいな感じ…。
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ナレーション:
取材の条件
特にナシ。
何でも撮っていいらしい。
毎日が勝負
打ち合わせが終わり、突然 着替え始める。
ズボンを脱ぐ!?
赤いパンツ!!
山田:
千原ジュニアさんが
「仕事の時は赤いパンツや」
というのを テレビで聞いて
じゃあ 毎日が勝負だから
全部 赤いパンツにしてやれ
と思って全部赤いパンツにしました。
舞台『終わりのない』
文化庁芸術祭賞演劇部門新人賞 受賞
楽屋見舞いに訪れた妹さん:
あんな野太い声出るんだね。
山田:
あん時は 俺じゃないかもしんない…。
妹:
裕くんが舞台の中心で話している時
座席が正面だった。
山田:
29歳にもなって
裕くんて……ま、いっか。
世田谷パブリックシアター+エッチビイ 『終わりのない』 | 主催 | 世田谷パブリックシアター
お茶の水女子大学「徽音祭」
トークショーゲスト
山田さんがアンケート等の紙を読む。
「新しく勉強をはじめようと思い夜間の学校に通います。
頑張れって言ってください。」
山田:
頑張れーっ!!!
絶対できる!!!
引くのやめてください。
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実写ドラマの主演
漫画『ホームルーム2』
読み合わせの前
山田:
やっと先生やれるわ。
スタッフと思われる女性:
ずっとやりたいって
言ってたもんね。
山田:
先生やりたいけど
こんな変態の先生だとは思わんかった。
読み合わせでは、ノリノリの山田さん。
小林勇貴 監督がとても楽しそうにされている。
山田:(共演者に言っているかと思われる)
ごめんね 気持ち悪くて
終わった後 嫌いになってないでね。
この日は青い服を着ている山田さん。
やはり青が似合う、と筆者は思いました。
ドラマ特区『ホームルーム』
爽やかイケメン教師 愛田凛太郎には裏の顔があった。
好きな生徒をイジメて自分で救う…という衝撃の学園サイコ・ラブストーリー。
『仮面ライダージオウ』ツクヨミ役大幡しえりさん と、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』メルト役の網啓永さんも出演。
ロケ地 撮影の合間
群馬県 桐生市 某学校
山田:
山田裕貴がやってんだ
それで観よう となってくれる人、
山田裕貴って誰?
そっちの方が多い。
一番は演技力。
とても いい表情で話される。
絵の青空と砂浜の背景で
パンツ一丁で、
セーラー服の女生徒を 紙吹雪舞う中 追いかける。
スローモーション風に。
満面の笑みの山田さん。
パンツは 白の水玉 ロングタイプ…。
筆者 驚き…
屋上で
山田さんはハシゴて屋上へ上がって行く。
屋上でリハーサル。
屋上の真ん中に立ち、町の方向を向いて叫ぶ。
「桜井を不幸にしていいのは」
振り返って
「俺だけだーっ」
山田:麗しい方がいいのか……
監督に尋ねる。
やって見せる。
監督:
普通に怒って
ワァーッとなってていい。
難しい例え、曖昧な指示ですね…。
監督ってこういうのが多いと聞きますよね。
素っ裸!!
お尻が丸出しの……
「桜井を不幸にしていいのは」
振り返って
「俺だけだーっ」
振り返ったら
画面に黒いラインが斜めに入る。
……
驚き
衝撃です……
山田さんは控室でスマホで撮った映像を確認する。
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知名度
飲食店
店員:リブアイステーキの450gです。
大喜びの山田さん。
でも やはり俳優さん。オーバーリアクションの食レポ風??
山田:
マジ ヤバい ご褒美。
今日しんどかったから…。
店員:
違ったら 申し訳ないですけど
山田裕貴さん だったりしますか?
ヘンな言葉。
山田:
はい。
気づかれなかったら なかったで寂しいんですよね…。
俺もまだまだだな と…。
店員:映画観たことないんですけど…
なら 一々言わんでいいやろがっ。
山田:いつか観てもらえれば。
店員:観ます。
Q:
俳優だから
人目を気にするというのは息苦しくない?
山田:
本当に憧れますよ。手を繋いで歩いて、一緒にご飯食べて…。
すげえやりたいてすよ。正直、切ないです。
クリスマスの日も別に楽しくないですよ。
皆が幸せであればいいやっていう……
プロフィール2
1990年9月18日 愛知県生まれ。
プロ野球選手の父の影響で野球を始める。
「父を越えられない」と思い、中学で辞める。
高校卒業後、上京し俳優を目指す。
自宅
「お疲れさま 今日はゆっくりしよう」
山田:空気清浄機が喋るんですよ。
普段は台本を テレビ前のソファで横たわったり、 隣の部屋を行き来しながら読んでいる。
棚からノートを取り出す。
上京して俳優養成所に通っていたときに書いたもの。
別のページには やるべきことが書いてあった。
3か月目標「オーラがあるねって10人に言わせる」
山田さんは笑う。
「服を上下2着買う」
山田:
当時オシャレにも無頓着だったんですよ。何でもよかった。
ノートのページは進むにつれ、自身を叱咤激励するような言葉で溢れる。
「怠るな」
「諦めるな」
「妥協するな」
「忍」
上京して
埼玉県大宮
上京して初めに住んだ地。
街を歩きながら
Q:
俳優としてやっていけるか
不安はあった?
山田:
やるしかない。
(俳優)なるしかない。
なる以外考えられない。
それ以外は “死” だ。
駅前
山田:
いつも路上ライブやっているんですよ。
ここだった気がするな……
俺もまだ事務所にも入ってない、どうしたらいいんだろってなっている時期で…。
共感していたんだと思う。
彼女はどうしているんだろう……
森恵さん
CDを手掛かりに番組が探し出した。
とちょっと大げさな感じ…
横浜 ランドマークスタジオ
シンガーソングライターの森恵さんが待っていた。
山田さんはCDを持参し、森さんに見せる。
ゆうきくんへと書かれてある。
森:
本当に買ってくださってたんですねぇ!?
山田:
「そばに」という曲を聴いて
めちゃくちゃ それがずーっと残っていて…。
森:
私の存在に気付いて欲しいって思ってたんです。
歌いながら…。
山田:あーあー…
山田さんは、森さんの言葉に絞り出たように「あーあー」と相槌をうつ。
共感していたことが、まさにその通りであったのですね。
山田:手汗がやべぇー。
♪ 「そばに」詩/曲 森 恵
聴きいる山田さんの頬に涙が流れる。
山田:
ヤバい。色々思い出しちゃって。
芝居でこんなに泣かないんですよ。いつも涙出なくて困ってるんです。
ガチ泣きっすよ。
やっぱ本物の感情って凄いなって…。
いつも気合の入っている山田さん。
涙が流れた後の素の表情がとても素敵でした。
ナレーション:
売れる当てなどなかった。
味わった痛みは宝物かもしれない。
何だか聞いた名だと思ったら…
『カラオケバトル』にも数多く出演されていた方だった。
『カラオケバトル』で見せる気の強いパワフルな感じとは違って、薄いメイクに眼鏡、シンプルな服装。路上ライブを思わせるような雰囲気でした。
京都 鞍馬寺
友人と訪れる。
友人:裕貴君 いつも何月に来てるの?
山田:バラバラだけど、5月が多い。
ナレーション:
29歳の苦労人は、京都で随一と言われるパワースポットで何度も手を合わせた。
山道を歩く。
山田:
やっぱ 自然の中にいるのが 一番リフレッシュだな…。
この色、絵の具で出せないもん。
東京=戦の場
鞍馬寺 お参りを終え、飲食店で湯豆腐を食す。
山田:いい旅だったなぁ…。
友人:濃かった。
山田 :
東京に行く新幹線って
戦場に向かう馬に乗っている感覚。
また現実に戻って戦わなくちゃいけない。
東京=戦いの場。
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映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』
山田さんは、長野オリンピック、スキーのテストジャンパーとして参加した聴覚に障害のある高橋竜二役。
モデルとなった人物に実際に話を聞き役作りに励んできた。
長野県 白馬村
撮影の合間
Q:楽しいですか?
山田:楽しい。
一人ひとりの人生を生きられていると思うと 自分の人生より 何倍も楽しい。
人が大好きだから……
筆者の感想
30分の番組と思えないほど、たっぷりと山田裕貴さんが見れ、知れました。
濃い番組に感謝です。
山田さんは数年前からも沢山の作品にご出演されて、お忙しそうでした。テレビでの番宣出演でチラチラとお見かけするたび、前進されているのを感じていました。
また今回も。舞台での声のハリや、ヘンな先生や、聴覚障害のある役や……本当に様々。
「取材の条件 特にナシ」カッコイイですね!!
それにしても、突然 着替えだして…。赤パンツに驚きましたが、それどころか お尻まで出しちゃう。
ビックリ仰天でした。
キレイなお顔をされているのに、ど根性な方だとは思っていました。以前 観た番組ではご自身で「雑草」と言ったりもされていました。
今の時代、アッサリサッパリ、お手軽簡単…。その中にして珍しい存在なのかもしれませんね。
筆者は むしろ自然というか、親しみを感じています。
テレビもあまり見ないのですが、何故かテレビをつけると偶々出てらっしゃったり、予告が流れる。勝手に縁を感じています。
「東京へ向かう新幹線は、戦場に向かう馬に乗ってる気分」スゴイ…。
気持ちや姿勢が、武士か修行僧みたいな方だなぁと思っていたので、まさにそんな感じ。仏閣参りもされていて。
大河ドラマ『女城主 直虎』に出演されました。とてもお似合いでした。
今度は、武士の役などで、ガッツリみたいですね!! 楽しみにしています。