甦る記憶。トライアルBの真実が明かされる。偽物の父親の悪事。本当の父はどこにいるのか? 怒りと疑問の中、父から誘いが届く。栞さんは自ら覚悟のオトリとなって挑む。睦月を基にした凶暴で強いトライアルGも誕生していた。怒り狂うレンゲル。混沌となる。
前話の終わり
睦月君は捕まり吊るされていた。そこへ駆けつけた剣崎君と橘さん。トライアルBは広瀬さんだった。栞さんが駆けつけ「そいつは父の記憶を盗んだ偽物よ! 倒してっ!」(セリフ類は要約) 二人は怒り、変身、戦うのだった。
『仮面ライダー剣』第40話
「過去との訣別」
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意識が回復した睦月君、何っとか変身する。
「よくもこの俺をー!」暴れ狂うレンゲル。
トライアルBは退却した。
レンゲルはギャレンが声かけるも、無視して去る。のかと思いきや突然襲い掛かる。
ブレイド「いい加減にしろっ!」一撃を食らわす。
レンゲルは変身を解き去って行く。
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虎太郎君宅
栞さんは、広瀬さんのパソコンから記憶のデーターを持ち帰っていた。それを削除しようとするけれども出来かねていた。
剣崎「いったい誰がトライアルBを作ったんだろう?」
栞 「もしかしたら父はまだ生きているのかもしれない?……」
剣崎「まだ亡くなったって確証はないんだし。確かめる為にも早くトライアルBを捕らえないとな」
ハカランダ
平和な日々。我流で覚えたギターを弾く始さん。ご機嫌の天音ちゃん。お母さんはふと気づく。始さんを慕う天音ちゃん、幼くして父親が亡くなり不憫に思ってきた。父親代わりのお兄さんと。だが、天音ちゃんは恋していた。
(お母さん役山口香緒里さんの表情がよかったです)
天音「私、始さんとの思い出いっぱい作るんだ。いなくなっちゃダメだよ!」
研究室
新たにトライアルGが誕生していた。
天王路理事長「テストといこうか。かわいい野良猫を使って。いや、トラかな?」
(城光が覗いているのがバレバレだった。気付いてないとドンクサ過ぎだもんね)
城光「この動き……そうか。そういうことか」
城光は睦月の怪しい店に戻った。
睦月「何しに来た。つきまとうなと言ったはずだ」
城光はいつも余裕な様子なのに、偉く疲れ怪我していた。そのまま気を失ってしまう。
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虎太郎君宅
虎太郎「いくら広瀬(栞)さんでも女の子なんだし……」
剣崎 「大丈夫太よ。俺は信じてる」
その時、栞さんの部屋から悲鳴。二人が駆けつけると、広瀬さんからメールが届いていた「会いたい」と。
栞 「チャンスだよ! 剣崎君、もしあのトライアルがお父さんをどうにかしたのならアイツをこの地上から消してっ!」
「お母さんとの思い出の場所で待っている」と返信する。
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睦月が乗っ取った怪しい店
城光が目覚めるとソファだった。腕には包帯。横には竜巻か泥棒が入ったかのように散らかった救急箱。睦月君が手当てしてくれたようだ。城光は鼻で笑う。
近くには睦月君が居眠っている。静かに出て行こうとすると、
睦月「一言もナシか。ま、別にどうでもいいけど」
城光「知りたい? あなたが人質にされた理由、お返しに教えてあげてもいいけど」
(睦月君は、寝ていたわけでも、寝たふりでもなく、看病していたのか……)
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待ち合わせ場所 思い出の花畑
広瀬「栞……会いたかったよ」
栞 「どうして会いに来てくれなかったの?」
ヅカヅカ近寄って来る。
栞 「止まりなさい!」
広瀬「一人じゃないんだろ? その辺に剣崎君も来ているんだろ?」
栞 「やっぱり父じゃない! お前の目的はブレイド!」
広瀬「何を言うんだ。お母さんが悲しんでいるぞ」走って来る。
栞 「来るな!!」
広瀬さんが迫って来る。逃げる栞さん。
コワイ!! リアルに怖い! 不審者、変質者のよう……異様な形相で、不気味な声色で名前を呼び走って来る……ヤバイ! 捕まりそう!! 危険!!!
剣崎君も橘さんも丸見えな所で見張っているのに、いったい何してんのっ! 早くっ!!
と筆者は思わず声出して言っていました。ドキドキしました。
春田純一氏は実に巧みです。コワイにも色々ありますが、ここでは不気味にめっちゃ怖かったです。
そして転けてしまう。拒絶しまくる栞さんに、広瀬さんは泣き叫びトライアルBに変身。栞さんが捕まる。すると剣崎君と橘さんが揃って飛び蹴りする。
(あんましカッコは よくなかったが……)
トライアルBは吹っ飛び逃げた。二人はそのまま追いかけて走り、柵を競技ハードルのように飛び越えながら変身!
一方、まだギターを弾いていた始さんは、ブレイドたちが戦っているのを感じた。
始 「行かなくちゃ」
天音「もし帰って来なかったら、私は待ってなんかいないんだからねっ」
始 「絶対帰って来るよ。約束するよ」
(物凄い哀愁に満ちたシーン!)
暴れるトライアルG、強い! 流石 凶暴なレンゲルを基にしただけある……
泥んこ。スーツアクターさんもスタッフさんも大変かと思います。スーツも模様の隙間に泥が入ったら洗濯も大変でしょうが……でもリアルでよかった。
トライアルGはレンゲル風なので、岡元次郎氏がされているかと思います。
今までの話でレンゲルには色んなパターンがありました。橘さんの先輩の桐生さんが変身したり、カテゴリーエースに支配されている風とか、初々しい睦月君とか、乗っ取られた睦月君とか……演じ分けがホント凄いんですよぉ! 感動です。
怒ってる時の首を振ったりする仕草も怖いんですよねぇ……豪快な暴れっぷりも。
睦月君は城光と一緒にトライアルGの暴れっぷりを見ていた。直ぐに自分を模されたのだと気づく。
城光「うってつけだったってわけね。どうぉ? コピーされた気分は?」
怒り、変身「コピーのクセにっ!!」と暴れるレンゲル。
(レンゲルとトライアルGの対決では、岡元氏はお着替え済みのようです)
ブレイドとギャレンのピンチに飛び出す栞さん。でも超危険!!
見ていたトライアルBに突然甦った記憶……
「栞を守ってくれ……」
トライアルBは飛び出し栞さんを庇いう。トライアルGの攻撃を食らって倒れる。
トライアルGは広瀬さんの姿になる。
「思い出した……あの人に作られた」
広瀬 (本物)「私は過ちを犯した。もう長くない。私の代わりに栞を守ってくれ」
そう言うと、隣のベッドに横たわり、機器が作動する。トライアルBは広瀬さんの姿となり、本物の広瀬さんは亡くなった。
天王路「記憶を編集しよう。君は広瀬義人だよ。研究を続けたまえ」
擬態は起き上がると本物から結婚指輪を抜き取った。トライアルBは広瀬さんとなったのだった。
栞「お父さん……」
一方、戦いは続いていた。
始さんも到着しワイルドカリスに、ブレイドはキングフォームに変身しサクッと倒す。
広瀬 (擬態)「栞、無事でよかった。これで母さんのところに逝ける」
再びトライアルBの姿に戻り、消滅する。
栞さんの手には指輪が残っていた。
(睦月君は余所見をしている)
天王路「終わったのではない。始まったのだ。本当の戦いが……フハハハハハハハ」
虎太郎君宅、パソコン前。
トライアルBに移植されていた記憶のデータを消す栞さん。
筆者の感想
筆者にはとても哀しい話でした。視聴した時ボロボロに泣きました。今回は記事を書く日がなく画像の整理のみをしたりしてその度その度、泣き、やっと記事を書いても泣き。泣き。泣き……10回は泣きました。
不治の病の母が逝った。父も死に向かう。傍でただ座りこんでいる娘。同じ。我が姿。
父が兄に託した最後の言葉。同じ。
栞さんはデータを消すのを1回目躊躇しました。そして最後はおおよそすっきりとして消します。
筆者なら、消さないと思います。怪人態まであったとはいえ、記憶を受け継ぎいだその先の心があったのですからね。
前話で天王路理事長が「トライアルであろうと君は広瀬義人、その人だ」と言っていました。そうですよね。編集されなければ、代わりに成り得たのに。
永遠の命ですよね。物凄い精巧。ほぼ完成しているようなもの。
100%の本物ではないけれど、意思を受け継いだ、それも一つの形であり想い出であり、遺品のようなもの……筆者なら消せない。消さないですね。
トライアルBは、頭が脳みそのようなデザインで、単眼。気持ち悪いんですが、脳みそ→記憶。単眼→一つのことを一心に思っている。観ている。ということなのでしょうね……