『仮面ライダーゼロワン』は、未来を想像したフィクション。お気楽ギャグシーンを交える反面、「社会の縮図」的アリサマを表現し、現代社会にも根付いた男クサイ発想と人間の汚さと、美しさや可能性を考えさせられる物語。違和感なく説明を加え展開させている うまい脚本と演出。
2020年 1月 5日 9時~
テレビ朝日系列 放送
『仮面ライダーゼロワン』
第17話「ワタシこそが社長で仮面ライダー」
脚本 高橋悠也
監督 中澤祥次郎
[ゲスト]
一輪サクヨ 村上穂乃佳
立花蓮太郎 兼松若人
[目次]
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新年のご挨拶
思う以上に嬉しかったです。新年のご挨拶。
筆者の細かい目線を申し上げると、
門松の向きがちょっと外向きですね。
このあと、福添副社長ご一行からの挨拶シーンとなり、視聴者に向けた挨拶から物語シーンへと移る。
イズは或人の後ろを通ったなぁ…と思ったら、紅白幕を引いてきた。
或人、新年一発目のギャグ。
イズは紙吹雪を散らす。
或人のギャグは相変わらず面白くない……
イズは より一層或人の秘書としてアップしているように感じる。
ハズキルーペはスゴイ
次のシーンは何かと思えば、ZAIAのCMだった。
天津垓 社長自らご出演。分かり易さ込みだけれど、いかにも出たがりさを表現されること一石二鳥。
なかなかカッコイイCM。
でも、メガネというと筆者はハズキルーペを連想してしまう…。
別にCMもメガネも似てはいないんだけど。
だからよけいに凄いな「ハズキルーペ」と思いました。
そのCMを天津垓は腕時計ならぬ腕ディスプレイ??で一人見てニヤニヤ。
そこで見てたのか…。
ならば、音うるさい。
近所迷惑な人だな。
と、状況と人物像が全部繋がった流れ、演出…ウマイなぁと感心しました。
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男性的発想
天津垓は提案する。飛電インテリジェンスの乗っ取りから手を引くことをかけて「生け花対決」を。
そこで或人とイズはお花屋さんヒューマギア 一輪サクヨの働きぶりを視察に訪れた。
或人は「生け花対決」には一輪サクヨでいくと決める。
ニヤリと笑ったイズ。
イズ:衛星ゼアにいけばな。
突然 発する。
或人と違って分かり易い。
或人:イズが俺色に染まっていくー
筆者は、優れているイズはどんどん自分よりうまくなる、という意味からの焦りを口にするのかと思ったんです。
そしたら「俺色に染まる……」と。
イマドキ「俺色」なんての 古い というか、古臭い感性じゃないでしょうか?
時代錯誤な発想でしょ。
オジサマ世代には、まだまだそういう人が多い、とも聞きますが、世の女性たちには「大ヒンシュク」ですよ。
なので、
「ブルータスお前もかっ……」
否、「或人お前もか……」とガッカリな気分になりました。
若者 或人が「俺色」なんて言わされていて、とても違和感を感じました。
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よく出来た人 というか…
ベルトが無いクエネオマギアが出現。人々を襲っていた。
或人が駆けつける。
或人はこの女性に逃げるよう言う。
すると女性は慌てつつも「ありがとうございます」と言った
ように思う。
いゃぁ、この状況でちゃんと礼を言えるなんて、出来た人だなぁと感心したんです。
筆者なら、あわあわあわわ……となって足絡まりながら とにかく逃げて行くと思うので。
えらいなぁと。ちゃんと言わなきゃなと。
…でもでも、こんな怪物が現れたのなら やっぱり無理なんじゃないかな…。
戦闘シーンでは、クエネオマギアは横に倒れてコロコロコロコローっと見事に転がる。
こんな羽のようなものが広がっているのにウマイこと。
折れない素材なんでしょうけれども、このように出っ張っていると筆者は気になって気になって仕方ないんですよ…。
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或人が自然に説明してくれた
「生け花対決」司会は、刃唯阿。
何故?
ほんと、誰でも使うなぁ…。
と思っていたら、
或人:A.I.M.S.辞めたんだって?
唯阿は……
…そう、そうだった。ZAIAから出向してたんだったね。
或人:色んなことさせられてぇ……
脚本家と視聴者のツッコミを或人が代弁。
上手い展開。
お題「初日の出」
一輪サクヨの作品は、フラワーアレンジメントって感じですが、とてもキレイ。
一輪サクヨ役の村上穂乃佳さんの優しく純粋なヒューマギアも、兼松若人さんのイヤラシイ人間、立花蓮太郎も、いかにも「らしい」ですね。
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社会の縮図
仮面ライダーサウザー本格登場。
プログライズキーとゼツメライズキーで天津垓が変身。
スーツの頭の部分は、ウェットスーツのようなゼロワン式。
サウザンドジャッカーでゼロワンのベルトから能力をハッキングしてしまった。
そんでもって得た技に……
Cマークをつけている!
ビックリ。
ちゃっかり。
呆れた。
それにしてもスゴイ演出ですね。
なるほど…。確かに、
世の社会とは、こんなものだけど。
『仮面ライダーゼロワン』主役の或人は社長。
会社の物語。
リアルに…。
筆者の感想
物語とはフィクション、架空、虚構の世界。
ドラマでは、主人公には何らかの苦難に見舞われる。
それを苦しみながら乗り越えていくところを見せる。
現実では、他人から見れば その大小はあれども、その人自身にとっては、大変な苦難であり、苦悩する…。
『仮面ライダーゼロワン』或人も、苦難の人生。
その内容は全く違っていても、あり得ない人のようでありながらも、それでも何故か共感をもって拝見しています。