「お仕事対決 消防士編」前回に続き、ガッカリすることや不可解な点が満載。感動的に仕立てようという意図が満々で見え見え。しかし不可解なので感動できない。作品において真のお笑い担当である副社長一行の心持が、自然な演技で表現され、光っていた。
出典:仮面ライダーゼロワン 第27話より
119之助は、前回の無表情ロボットの状態から、穂村隊長に「命を諦めない」ことを学び、シンギュラリティが芽生えた。
ところで、後ろの絵と似ていますね。
2020年 3月15日 9時~
テレビ朝日系列 放送
『仮面ライダーゼロワン』第27話
「ボクは命を諦めない」
脚本 高橋悠也
監督 上堀内佳寿也
[ゲスト]
穂村武志 阿部亮平
119之助 島丈明
他
[目次]
- 無かった!!
- 火災現場
- 出てなかった
- シエスタ 倒れる
- オカシイ
- のんびり ぼぉっと 遅い のろい
- 感情によってブレる人間
- ますますファンになった
- 感動的なはずだが……
- 名演技 児嶋一哉さん
- 珍しく共感
- 何故 屋内へ?
- “ 噛ませ犬 ”
- 非情に難しいとは思いますが…。
- よくわからないよ
- 滑稽な不破さん
無かった!!
前回は、冒頭のバンク映像っていうんでしょうか「スーパーヒーロータイム」 の映像が「新型コロナウィルス感染予防のバージョン」でした。
ゼロワンとキラメイレッドからの「手洗い」「うがい」の呼びかけ。
画がかわいくて、面白かった。楽しくなったし元気出ました。とても気に入りました。
だから、今回も観れるのをとても楽しみにしていました。ハッキリ言って本編よりも、それが観たかった…くらい。
無くてガッカリしました。
火災現場
本編冒頭は、火災現場の建物を上から映した画。
ドローンでの撮影と、CG編集でしょうか。
そのシーン良かったです。
出てなかった
スーツアクターの森博嗣さんが、前回は出演されていたので、期待していましたが、今回はお名前がありませんでした。
ガッカリ。
シエスタ 倒れる
救出対決の負傷者役で参加していた、福添副社長と秘書のシエスタ、山下専務。
マジな火災で脱出経路も断たれ、救出をされるのを待っていた。
シエスタは突然、副社長の個人的なことを喋りだす。
熱にやられて誤作動始めたらしい。そして倒れてしまう。
熱で誤作動はあり得るだろうけど、人がまだ無事な熱でダメとは…。全体的なバランスからいうと、もうちょっと強いと思われるんだけどな…。
福添さんも「個人情報」を口走られて怒っていましたが、シエスタが倒れると「シエスタッ」と叫んでいました。
ZAIAに助けられたら負けてしまうとか、ヒューマギアを信じようとか…。死にそうな時にもそんな話をしていた副社長と専務。
自社のヒューマギアを信じて作って来た。思いは或人と同じ。
筆者はこのトリオがこの番組で一番好きですが、より好きなシーンとなりました。
シエスタが倒れちゃったシーンは悲しくなりました。
オカシイ
建物の外には不破さんがやって来た。
自分も助けに中に入ると言い、水を被る。
お寒い中ご苦労様です。
でも よくあることですよね。真冬に水落ちより全然マシ。
熱血不破さん。大事なシーンです。それはいい。
唯阿も連れて行こうとする。
まぁ……それもいいとしよう。
で、何でそのまま!?
唯阿は水被らなくていいのっ!?
のんびり ぼぉっと 遅い のろい
建物中、穂村隊長と119之助は、救出に入っていた。
副社長たちのいる場所の手前は、塞がっていた。
そこでのやり取りが、実にのろい。
冷静な判断は必要だけども、一刻も急ぐ時。
「じっくり見せる」というより、ただのただのんきで遅い。
無能な人たちに見えた。
緊迫感など全くなかった。だから、しょーもなく見えました。
感情によってブレる人間
119之助は、自分が火の中を入り、障害物を避けると言う。
だが、穂村隊長は諦めようと言う。
119之助は、ヒューマギアは煙で死ぬことはない。命もないと言い、入って行く。
ところで、何故 穂村隊長は簡単に諦めたのでしょうか。
これは酷いので無理との判断か??
それとも、この現場に来た時に、塞がれた奥に生存者がいることを119之助が先に見つけ、そのデータを穂村隊長に送信した。119之助が優秀な消防士だと思えたので大切と思ったのか??
対戦相手だが自分を犠牲にしてでも協力して人を助けようとした119之助に感動したからか??
穂村隊長も優秀…だけども、人間は感情に左右され、判断にブレがあるということでしょうか…。
ますますファンになった
一方、福添副社長たちは…。
山下専務「お先に失礼します…」
福添副社長「まだ勤務中だぞ…」手を伸ばす。
感動的なはずだが……
119之助が燃えながら障害物を避け、経路を作ってくれた。
ちょうどそこへ不破さんと唯阿が来る。助けに行く。
他の隊員も到着。
消防士とは何故あのような服装なのでしょう。
警察的存在のAIMS.とて、消防現場としては部外者。普通の服の不破さん。そして、水さえも被っていない唯阿が一緒に助ける…。
一般市民も救助しちゃいけないことないけども、こんな時はどうなの??
おかし過ぎて、感動などできません。
名演技 児嶋一哉さん
大根芝居をする副社長だけど、救出されたときの顔面蒼白な表情。
シレっと名演技の児嶋一哉さん。
珍しく共感
全員無事に救出された。安堵していたところ、熱血素人社長の或人は119之助がいないことに気づく。
制止をちゃっかりと振り切って、建物の中へ入る。
何故か都合よく唯阿もついて行く。
119之助は障害物を持ち上げたまま固まって停止していた。
ちょうどその時、持ち上げていた障害物がボロっと落ちる。
或人は119之助に手をかけ、労いの言葉をかけ、おんぶする。
出典:仮面ライダーゼロワン 第27話より
手をかけたシーンでは、まだ熱いだろう。と思っちゃいました。
それに現場検証もあるのに勝手に持って帰っちゃいけないだろって…。
でも、119之助は無表情なロボットの顔なのに、表情があるかのように見えるのが面白かったです。
燃えながら堪えていた先のシーンでは、意志を持って凛々しく見えたし、
労いを受けている時は、まるで「お役に立てて光栄です」とでも思っているかのように、満足げに微笑んでいるようにも見えました。
その表情のシーンはとても素敵でした。
バックアップがあれば復元できるヒューマギア。
焼け焦げて壊れた器体に声をかけ、連れて帰る…。自らおぶって…。
そんな或人に唯阿は驚く。
何故 屋内へ?
火災救出さ中、新たなレイダーが出現しゼロワンが倒していた。その時、珍しく偶々回収することができたプログライズキー。それを調べて判明した。
レイダーはZAIAの社員が、天津社長のためにと勝手にやったことらしい。
天津垓はクリーンなイメージの会社であるために、その証拠品を隠滅しようと仮面ライダーサウザーに変身する。
不破諫は仮面ライダーバルカンに変身。
が、戦闘は早速 屋内へ。
わざわざ屋内で?? 何故?? と思いました。
人目に触れず隠滅する為でしょうか??
“ 噛ませ犬 ”
不破さん、今回はビビらず威勢よく変身したけれど、簡単に転がされてしまう…。
『仮面ライダージオウ』のゲイツ役 押田岳さんは、「2号ライダーあるある」なるものがあると話されていました。それが何なのかは明示されていませんでしたが。
都合よく扱われるってことでしょうかね…。
ゲイツもいいキャラなのに、予想していたほどの活躍の場はありませんでした。『ジオウ』は歴代レジェンドが登場するので、致し方ない…部分もあるかと思います。
が、この不破さんは同じくいいキャラなのに扱いが酷く、ほんと気の毒です。
もうちょっとカッコよく、活躍の場はないものでしょうか…。
非情に難しいとは思いますが…。
そこへ迅が現れる。
長身ですねぇ。シュッとしたイケメンさんです。
笑顔もカワイラシイ。
悪意に満ちた人間。絶滅させようとしなくても、人間同士で いがみ合う。
迅は、呆れ、悲しんでいるかのように言う。
そして一変。
陽気な感じで笑顔で「滅のゼツメライズキーを返してもらうよ」と変身する。
撮影とは、何度も撮ったり、角度を変えて撮ったりするようですが。
その画面の切り替わりは、役者さんの気持ちやテンションの違いが見えてしまう部分でもあります。
ヒューマギアなので、いかにも深くてもオカシイ。でも、レベルアップして復活した迅は、人間ぽく、独自の考えを持っている。
演じるのも難しいところではありますね。
でも中川大輔さんのお芝居は、その辺りがよくわからないんですよね…。
よくわからないよ
なかなか強い仮面ライダー迅。サウザーと互角。
一息の合間。
滅のゼツメライズキーが仮面ライダー迅の前にサーッと転がってくる。
これは何?? どういう意味??
サウザーがやられて落とした…わけでもないし…。
「そんなに欲しいなら くれてやる。なんか面白いことやってみな」てな感じで投げ返してくれたのかと思いました。
滑稽な不破さん
サウザーと迅の戦いは、屋内なのに、炎の円の中で行われていた。
主役のいない戦いなのに…派手。凝っている。
先の滅のゼツメライズキーが転がったシーンの後、引きのアングル。或人、イズ、唯阿、さっきやられたので転がったままの不破さんがいた。
何だか突然の画面切り替え。一気にクールダウン。
画面の切り替えに断りなどあるわけない。突然に決まっているが、
何というか…何だか別物な感じがしました。