『秘密戦隊ゴレンジャー』1975年4月~1977年3月、全84話放送されました。
現在ではスーパー戦隊シリーズの第1作とされていますが、シリーズ化された当初は、その中に含まれていなかった。でも、どう見ても、ゴレンジャーが起源ですよね。後に訂正されました。
新しいヒーロー番組のスタイル! 大人気でした。筆者も大好きでした。そして大人になっても何度も夢に見ましたよ……
今回、84話の中から残念ながら掻い摘んで僅か25話を視聴しました。出来事や感想、想い出をつづります。
[目次]
これを見るだけでときめきます!
オープニング曲も最高です! 放送当時アニメソングを総ナメにしていた、ささきいさお氏と堀江美都子氏。そのお二人共を起用する! 何て豪華なんでしょう!? そして名曲ですよね。何度聞いてもワクワクします。
映像の変更は2年間で部分的に3回かな??……
リアルヒーロー
アクションスター宮内洋氏。
宮内さんって『仮面ライダーV3』
その宮内さんがアオレンジャー! ゴレンジャーでは一応やっぱりアカレンジャーが主役。何で!? あの宮内さんが2番手なんだ!? と不服。アカレンジャー海城 剛 役の誠 直也 氏の事を知らなかった。でも見進めるとアカレンジャーもカッコよかった! 何って豪華な番組なんだ!! とホクホクになった。やっぱり海城さんもカッコイイ!
一応主演ではないにしろ、特別な存在というのは明らかだった。別撮りシーンも多かった。(忙しいからでもあったそうで、変身後の声しかない回もあった)
スタントを起用しないこだわり……エピソード記事によると、色々意見もされたそう。ある意味ウルサイ役者さんと思われちゃうかもしれませんよね……
必死感が伝わります。マジだから。
アオレンジャーは色々と技等を都度改良したり付け加えたりする。↓これは敵の電気を逃れる為着けた。ちょっとおマヌケ風なんだけれど「避雷針! スイッチオンッ!」と、いつもセリフも力いっぱい大真面目にされています。
身体張るアクションスターのハズなのに、なんで分厚いコート着てるの!?
(ミドレンジャーも暖かそうだ! 二人だけ何でいつもの衣裳じゃないの!?)
海城さんも頑張ってるが、ペギーさんはめっちゃ寒そう…。
後のシーンでは、宮内氏、海に落ちていました。その後には浜辺に打ちあがったというシーンもありました。この撮影が先で、お熱でも出されていたのかしらね……
地方ロケの回が幾つもありました。これは別の時。
右は2代目キレンジャー熊野大五郎 役 だるま二郎 氏。ちょっとおとなしいイメージの方でしたね。
別の回では、敵のアジトに一人侵入する為、滝つぼに飛び込み、ローブ
をよじ登って行こうとするシーン。滝がマジ痛そうでした。
その後、雑兵ゾルダーに変装し……途中で覆面をずらしている。
宮内 氏のポリシーと美学
「特撮ヒーロー番組とは子供たちに正義の心を教える教育番組」
「愛、勇気、正義、希望を与えるのがヒーロー」
「ヒーローは常に格好良くないといけない」
誠 直也 氏とは「隠れタバコ、立ち小(トイレ)はしないようにしよう」と約束されていたそうです。
やっぱり、リアルヒーローだった☆
いつも崖っぷち
実際の高さはわかりませんが、足元の幅は実に狭い!
名乗りのポーズでは手足を動かすのでバランスが大変。
岩の上、崖の端や砂山やら、狭くて高い場所が実に多い。
戦闘アクションシーンもこの通り。やっつけるばかりでないゴレンジャー。途中やられる。転がり落ちたりもする。ピンチ感が滲んでいる。
風車の動きで、かく乱する技。
転がるのって結構難しい。しかも円状に。幾度も切り替え編集されていました。それがまた技として活用されている感じ。
アカレンジャーのスーツアクターさんは、ほぼ固定で新堀和男氏。しかし前期と後期で担当団体が変わっています。そして各役は複数の方が担当されていたようです。
確かに当時、途中で感じが変わったなと思った記憶があります。クレジットを見てもよくわかっていなかった。
今回観て、やはり団体の色合いというのは明らかでした。数話観た印象では、あえてどちらかというならば、前期の方が好きかな……と思います。
憧れのお姉さま
モモレンジャー、ペギー松山 役 小牧りさ 氏。
カワイイ! あれこれ言葉も出ないほどステキ☆ やっぱり憧れ!
左は、ゲスト、トラック運転手 役のラビット関根 氏。
主役回では、数々の変装をした。『キューティーハニー』みたいに。
火消になった時は「ボヤが発生したんだ」
ゾルダー「なんだボヤか」
火消のペギー「火事になってもしらねえよ」(男役風)
バリドリーン
コックピットは狭く、左右と背中の透明のドーム部分も座席。
今回見ていて、何だかアオレンジャーの忠犬ハチ公みたい……と思っていたら、犬のイメージだったんですってー。なるほど……
新命さんが海に墜落してしまったバリブルーンをコントローラーで操作するも反応しない。「バリブルーンッ! 頼むよ飛んで来てくれよぉっ…」
しばらくすると、起動して飛んで来た!「こいつぅ心配させやがって…」
張りぼての簡単セット風ですが、アオレンジャーの新命 明 役の宮内 洋 氏が操縦する姿、セリフ……懸命演じられており、バリドリーンがカッコよく見えました。
日輪仮面と虹仮面に乗っ取られ、悪の戦艦となる。悲しい気持ちになる。
日輪仮面は、結構 愛嬌ある面白い顔しているんですね。
バリブルーンが殉死した。一大事!
それにしてもキレイなシーンですよね!
マシーン・メカ
バリタンク。軽自動車の改造だそうです。
バイクとサイドカーもカッコよかった。あのサイドカーに乗ってみたい!
ヘルメットが後期はお揃い色違いでカッコよくなる。
バリブルーンはバリドリーンになり、しっかりとしたセットになる。
バリキキューンも加わる。
昭和らしい黒十字軍
ゴールデン仮面。スフィンクスのイメージ。可愛らしい顔で結構好きだったな……
黒十字総統や、各将軍たちの名台詞。
「馬鹿者め! 自信過剰だ!」
「海賊仮面らしい最後だったな」
「貴殿一人では無理だ」「私が倒します」「落ち着け。見苦しいぞ」
「意地を見たぞ。バリブルーンを道連れにするあたりあっぱれであった」
「自惚れるからこんなことになるんだ」
「言い訳は見苦しいぞ」
「テレビ仮面は、最後の決戦を挑んできた」(ナレーション)
「そうは問屋は卸さん」
「人質交換。協力に感謝する」頭を下げ礼をする。(実は罠だったが)
「我が黒十字軍は永遠に不滅だ」
黒十字総統
初めは完全な白頭巾。誰がやってもいい事になるね……
腕をピアノ線で吊っていたんですって~知りませんでした。
少しスリットが入り、黒い仮面にウルトラマンのような電気がついたような目。
とても気になる…。
他のバージョンもあったような気もしますが、今回見た回ではこの3つ。途中役者さんは、安藤光男氏から八名信夫氏に変わります。そしてキャラもオーバーリアクションなお笑いっぽさが出る。
最後は、ゴールデン仮面かまだいるのに、自ら戦いに出て来る。それが強い!不死身。正体は黒十字城だった。
最終回
黒十字総統は自ら戦いに挑んで来た。ゴレンジャーの必殺技は効かない。身体は必要なく、十字架の頭だけとなった。が突然、苦しみ出し、十字架形のシェルター(棺桶のような箱)に入れられ撤退。
ゴールデン仮面が戦いに挑む。がわりと簡単に散る。「我は散っても死なず」
金粉が降り注ぎ、金の虹が出る。そこはゴレンジャー基地の上だった。
ゴレンシャー基地は攻撃を受け壊滅。アカレンジャーは黒十字総統の敵地に乗り込み弱点を突き止めた。
そして、バリドリーンに爆弾を積み、黒十字城に乗り込む。
ゴレンジャーマシーン (バイク) にも爆弾を積み、各部所に突っ込ませる。脱出。(ゴレンジャーはバーディでウルトラマンのように飛べる) バリドリーンは黒十字城と殉死。
「永久に輝く五つ星 ゴレンジャー!!!」
あとがき~
確かに昔だからお話は単純ではあります。ツッコミどころがないわけではない。
でも、そんなにヘンではないんです。
昭和だからか、なんというか一生懸命感がありますね。
アクションシーンは、同じものを何度も使っていたりもしますが、その一方で、工夫された動き。演出。最近では見ないものも多かった。新鮮に見えました。
編集は、カットしたり繋いだり、逆まわしにしたり……そんなに種類がありません。その分、本当に生身の役者さんが身体張って実際に演じられて、手間かけて時間かけて作られている。
そのホンモノ感を感じました!!
筆者はただの一般視聴者で、うちわの事など知りませんが、キャストさん方のチームワークがいいと思いました!
キレンジャー役 畠山 麦 氏は愛嬌あって親しみのお兄さん。
ミドレンジャー役 伊藤幸雄 氏はどこをどうとっても、現代においてもイケメンさん。爽やか兄さん。
誠 直也 氏は、頼れる兄貴!! こういうレッドってあまりいなくないですか?! 筆者は全部の戦隊を知りませんが。カッコイイですね。こういうリーダー憧れます。
ベストキャスティング!!
やっぱりゴレンジャーは最高です!
今回は25話だけ観ました。筆者の好きな剣道仮面は観れませんでした。
日々の暮らしの中では、なかなかそんなに時間は取れません……死ぬまでにまた観れるだろうか……これが人生最後に観るゴレンジャーかもしれない! と大切に観ました。
出来る事なら、全話をじっくり観たい。もう一度! 今一度……