それぞれの思い。優しさ……
優しい思いやりがいっぱい。
これはテレビドラマであり、虚構の世界。
そして14年前の作品。
更にセリフや世界観が、少々古い感じの作品。良くも悪くも……
現代には失われたものを感じ、改めて教えられる気分でもあります。
今話で初回からメインライターを務められていた今井詔二先生が降板されます。
作品もおおよそ中間地点。後半は、第22、23話にゲストライターとして参加された會川昇先生が引き継がれます。今後の作風、展開も楽しみですね。
『仮面ライダー剣』第28話
「危険な賭け!?」
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レンゲルに呼ばれ、嶋さん (タランチュラアンデッド ) は戦っていた。
睦月君に封印される事で、カテゴリーエースを抑えるしかないと考えていた。
そこへが駆けつけたブレイドは、ジャックフォームになりレンゲルを攻撃。変身が解ける。「いい加減にしろっ! 自分の心を制御出来ない人間にライダーをやる資格はない。ベルトを返せ」(セリフ類は要約)
嶋「無理だ。取り上げてもまた戻ってしまうだろ。カテゴリーエースが彼を選んでしまったのだから」
虎太郎君宅では……
嶋「放っておけないじゃないか。操られて人格を破壊されていくのを黙って見ていられなかったんだよ」
剣崎「あのままでは完全に取り込まれていた。危険な賭けだ。あなたを失いたくない」
広瀬「二度とこんな事しないって約束してくれますね?」
嶋「…ああ」
嶋さんは、橘さんに睦月君のことを尋ねに病院へ来ていた。すると付近でアンデッドが出現。嶋さんが追い払いに行く。橘さんも駆けつける。
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睦月君に頼まれ橘さんのお見舞いに来る途中だったガールフレンド望美ちゃん がアンデッドに遭遇し恐怖で倒れた。嶋さんはその恐ろしい記憶を消す。
睦月君は、部屋にこもっていた。
カテゴリーエースの声「悔しくないのか?! 負けておめおめと帰って来て。それでも最強のライダーか?!」
睦月「放っといてくれっ!」
望美ちゃんに頼み睦月君を呼び出してもらう。
睦月「何で一人で来なかったんですか? 決着をつけられたのに」
嶋「それは君なのか?」
睦月「わからない。アンタを倒して強くなれって声が聞こえて来るんです」
嶋「その声を封じ込めるんだ」指で風の渦を起こす。
「睦月、好きだよ。大好きだよ。睦月が心配。私の知っている睦月に戻って。お願い」
嶋「望美ちゃんの心の声を風が運んで来たんだよ。この声を想い出してカテゴリーエースに打ち克つんだ。君の意思次第だ」
睦月「黙れ!」望美ちゃんも置いて帰ってしまう。
始さんがいた。
嶋「彼は頑張ってくれるかな? ナチュラル (嶋さんの飼っているカナリヤ)」
「もう帰るのかね? 少しゆっくりして行ったらどうだ? ジョーカー」
始「その名前で呼ぶな。奴に封印されるつもりか?」
嶋「心配かね?」
始「ふっ(鼻で笑う)まさか」
嶋「カテゴリー2を使い、人間に同化していっている。人間の世界もいいもんだろ?」
始「俺はお前のように人間に媚びなど売らない」
嶋「そうかな? お前はあの親子を愛し始めている。
同じように睦月君にも大事な人がいる。人が大切に想う気持ちに触れると放っとけないんだよ。このお節介が弱点なんだよな。俺の」
始「勝てるのか?」
嶋「助けるよ」
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虎太郎君宅の庭では、嶋さんの歓迎パーティーの準備をしていた。
始さんがやって来る。「俺に育てろと言って置いて行った。迷惑なので返しに来た。しかし気楽なものだな。俺たちの戦いはこうしている間にも続いているのに」
剣崎君、広瀬さんは慌ててアンデットサーチャーを見に行く。
虎太郎「ナチュラル、このお兄さん怖かっただろ? もう大丈夫だからね」
始「ふっ」鼻で笑う。
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橘さんは勝手に退院し、睦月君の自宅前で待機していた。そこへ出て来る睦月君。
近くにアンデットが出現し人が襲われていた。
睦月「雑魚は任せたぞ」走り去ってしまう。
ギャレンは剣崎君に「睦月が嶋さんの所に行った!! 二人を止めてくれー!!」
嶋さんの元に睦月君がやって来た。
嶋「君の心の中でカテゴリーエースを封じ込めるんだ」望美ちゃんの声を聴かせた。
「うるさいっ!」レンゲルに変身。
嶋「少し痛い目をみないと聴こえないようだな」タランチュラアンデッドに変身。
怪我を負っているギャレンは苦戦していた。が「こんなところで時間を取ってる暇はないっ!!」と気合を入れ直し、カード3枚で必殺技を浴びせサッと封印した。(橘さんの曲が初めてギャレンの戦闘シーンで使われた!)
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ブレイドが駆けつける。暴走しているレンゲル。そして嶋さんを封印させたくない! 止めようとするが、タランチュラアンデッドは阻止するブレイドにも攻撃「チャンスなんだ! 私にチャンスをくれ!」レンゲルに決死の攻撃。レンゲルが怯んだところへ、望美ちゃんの声を聴かせる。
睦月君が戻ったところへ「早く! 封印しろ!」
レンゲルは、カード2枚の必殺技を繰り出し、タランチュラアンデッドは倒れ、封印する。
ギャレンが大慌てで到着。しかし……
「そのカードを渡せ」
レンゲルは差し出された手を払い、去って行く……
(写真や文字では、なかなか表現出来ません……これもただの後姿の一瞬。
今までの全部のお話、今回のお話……本当は睦月君の人生の中の最後の一瞬。
撮影はぶつ切りで行われている。
しかし出来上がった作品は、一瞬一瞬それらを繋げて観る……色々な想いが詰まった人生を観るもの。
このシーンも何とも表現し難いトボトボ歩いていく感じ……BGMも悲しげでした)