ヒーローズ FOREVER

特撮ヒーロー番組について独自の想いを語る。

『ウルトラマンR/B』キャスト編①

2018年7月7日~12月22日、テレビ東京系列で放送されたウルトラシリーズ “ ニュージェネレーションヒーロー ” 第6弾作品『ウルトラマンR/B』 当サイト筆者の心に残る名シーン、名ゼリフ、そのほんの一部を記しました。その1回目は出演者編。 

 

[目次]

 

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カツミ/ロッソ役 平田雅也さん

理想的な兄像でした。
終始さりげなく、さりげなく、それでいて丁寧に演じられていました。当たり前のようにさり気ない。けれども、ただそれだけであったなら伝わらないでしょう。そこがとてもうまく自然に穏やかに熱く心情伝わるものでした。
このサイトでは、いつか取り上げたいと思いつつ、なかなかタイミングなく過ぎてしまったことがとても残念です。

第16話
アサヒには写真も母子手帳もない。家族の過去がなかった。兄弟は戸惑いの中、怪獣と戦いを終え、アサヒの元へ。

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イサミ:えーっと…そのぉ…

歩み出て
カツミ:これ、前にアサヒにもらったやつ。(飴を差し出し)もったいなくて食べてないんだ。アサヒは今ここにいる。俺たちの家族だよ。


第24話
美剣サキを助けに行こうと駆け出すアサヒを引き止め、
「わかった。お前の想いは全部俺たちに任せろ。なぁっ」

第25話
戦いを終え、野原に家族4人がアサヒについて話している場面。
母が「アサヒはハッピーな心の集合体なの。明るい未来、希望。例え存在しないものであっても」
カツミが無言で歩み出て「アサヒは存在したさ」

もっともっと沢山、いいシーン、セリフがありましたが、特にこれらが印象的でした。文字だけ見れば特別ではありませんよね。それだけ、味が醸し出されていたということですね。改めてそう思います。

 

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イサミ/ブル役 小池亮介さん

番組が始まってすぐ思ったのはこの方の上手さでした。大きな声になるとあまり通らないタイプのお声のようで、しんどそうにも感じられましたが、変身し巨大化する時の「あ゛あ゛ー」の声がハスキーで猛々しい感じが良かったです。

第16話
家族の過去がない、出て行ったアサヒを探している場面(この次に戦いがある)
カツミ:
アサヒに会った時どんな顔しているか…正直不安だ。

イサミ:
そんなもん、笑顔で “ よっ!” に決まってんだろ。

このセリフの後の強張ったような表情、目が良かった! 前に歩いて行き、勿体なくも直ぐに画面から外れます。その勿体なさもイイ演出。

全ての場面において、物凄く自然な演技。きっと感性の良い方なんでしょうね。今作のテーマ “ ホームコメディ ”  “ 素人ウルトラマン ” を表現するに必要不可欠なナチュラルさ、小池さんも平田さんもキャスティングが大当たりであったと思います。

兄弟ウルトラマンとしては、母と同じく宇宙考古学を研究しているだけに、その手の知識がありつつ、大雑把で感覚的な弟気質を前面に出した役回りでした。カツミとの対比が面白かったですが、王道的ヒーロ像とはちょっと外れた部分の担当でもありました。その役割をしっかりと務められていて、物語に厚みが出来ました。そして、等身大のお兄ちゃんであり、本音的セリフ、言いたい放題が、とにかく面白かったです。