ヒーローズ FOREVER

特撮ヒーロー番組について独自の想いを語る。

ガルザ 非情無情に非業の爆散『魔進戦隊キラメイジャー』EP43

ガルザが何故 兄を憎むようになったのかが、遂に明かされます。

そして無残にも…。

何という悲劇。
史上最も悲惨で可哀想な人物です。

有能であったが為、悪に陥れられ、使い捨てられた。
こんな人生があるのかと…。

『キラメイジャー』夢も希望もへったくれもありません。 

 

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出典:
魔進戦隊キラメイジャー EP43より

 

と、可哀想なガルザさんの退場。

そんな想いとは別な心で、気になって見ていたところは……

前回、新たな姿として登場したロードガルザ。
悪役なのにカッコイイ姿。
しかし、このマスクのアップのシーンでは、つなぎ目や塗装などが気になりました。

 

前回は、筆者にはウルトラマン?? 似に見えました。
マジンガーZにも似ているような気もしてきました。
それは筆者が他の知らないからでしょう…。

何かのヒーローに似ている。
ヒーローぽいカッコイイ デザインとなっている。

 

 

2021年 2月14日 9時30分~
テレビ朝日系列 放送

『魔進戦隊キラメイジャー』

「汚れた英雄」

 

監督        渡辺勝也

脚本        荒川稔久

 

 

 

不自然のんき

前回、ガルザはオラディンを処刑すると言い、自身の中に取り込んだ。

今回、冒頭は、CARAT作戦室から始まる。

意外にも その程度な反応!?…のマブシーナ姫。

キラメイジャーたちは、今まで何度もピンチを助けてくれたオラディンを助けよう、巨大なロードガルザの中に乗り込もう、との意見。

しかし、どうやって??…ドンピシャなタイミングで宝路からの通信。

 

 

やはり義理

宝路はクランチュラを捕まえていた。
クランチュラに手を貸すよう要求。

それに対しクランチュラは、そんな「義理はない」と述べる。

 

やはりクランチュラは義理人情が多少になりともある…のだと、筆者、観ていてニヤリとしました。

 

   

やはり義理人情

宝路の元へ駆けつけた充瑠たち。

充瑠はクランチュラにヨドンヘイムへ行くこと手助けしてくれるようお願いする。

 

クランチュラ、まず口元が ほころぶ。

そして ニーッと笑顔?? になり
「いいよ」と。

一緒に絵を描いたクリエーター仲間として愛着を持っていたのだった。

 

筆者も観ていて ほころびました。 

 

 

口悪い バカにしている

ヨドンヘイムに乗り込む。

大変なこと。
生きて帰れるのか??…

のんき にも充瑠は、柿原さんとのデートの約束の場所、小宮代遊園地のチケットを見せ、必ず戻ると宣言。

為クン「充瑠のくせに」と言いました。

 

失礼な言葉。
仲間ゆえでしょうが、感じが悪いです。
ヒーローたちは言わない方がいいと思います。
「お前いつの間に!?」とかで良いと思いますが。

 

 

侵されても

ガルザはオラディンをリガニーに食べさせ処刑する。
既に命奪われ、身体を亡くし魔進となったオラディンを人の姿に戻して。

という酷いことをするわりには、それを見届けはしない。

拭けているのか、それとも深層心理的には嫌なことだからか…。

 

ヨドンナも生かしたまま。

 

 

お笑い

食べられそうなシーンなのに、お笑いシーン…。

子供たちにとっては、怖そうな、暗い、退屈なシーンの間を持たせよう…という意図でしょうか…。

 

オラディンは吸い込まれる風の流れに逆らって、歩いて抵抗。

駆けつけた瀬奈ゃんは、言う。
「なんでランニングマシーンみたいなことしているの!?」

 

充瑠は、作戦もなく変身し、オラディンを助けに飛び込む。

そんなピンチの中で、つかぬことを話す。
ガルザの夢を見た、と。

少年のガルザは伝説の英雄になれるはずの逸材だったのだと語られる。

 

 

 

代役

充瑠たちはヨドンヘイムに向かったけれど、宝路は残った。
予測通り、ガルザはやって来た。
宝路は変身し立ち向かって行く。

 

その走って向かって行く後ろ姿……
筆者は、え!? 違う?? と思いました。

ガルザと対戦するアクションシーン。
違和感でした…。

 

もちろん、代役を務められる方にとっては、大チャンス。
喜ばしい事。
良かったですね!! と思っていますよ。

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出典:魔進戦隊キラメイジャー EP43より

  

キラメイシルバーのスーツアクター高田将司さんは次作『機界戦隊ゼンカイジャー』のゼンカイザ―役。主演。
お忙しいんでしょうね。

まだ終わっていないのに、外れるのはスーツアクターさんとしても残念でしょうね…。

毎年毎度のこと…。
視聴者としてもとても残念です…。

コレ、何とかならないものでしょうかねぇ…。

 

キラメイジャースーツアクターさんのクレジットには高田さんのお名前がありました。
代役の時にお名前がちゃんと出る時と、そうでない時の基順は何なのでしょうか…。

代役代役と勝手に述べていますが、現時点で どこかで公表されたことを見たわけではありません。
筆者がそう思っているだけです。

 

ところで、物語では……

ガルザの気に食わない3人、オラディン、宝路、充瑠。

歯が立たたないシルバーをコテンパンにしましたが、仕留めたわけではなく…。

 

   

分かりにくい

リガニーに吸い込まれそうなところを堪えていたオラディンと充瑠。
しかし充瑠だけスモッグジョーキーに捕えられて連れ去られてしまう。

その画がイマイチ分からなかった。
充瑠だけが飛ばされたように見えました。

 

その後、オラディンはリガニーに吸い込まれてしまいました。

 

 

ピンと こなかった

その前のシーンでは、シルバーがヨドン皇帝の力を手に入れたロードガルザには全く歯が立たなかった。
ピンチにかけつけたマブシーナ姫。

そこでガルザに向かって言う。

充瑠が煌めきの力で救ってくれると。

 

オラディン王も吸い込まれそうなピンチの中キラメイレッドに同じようなことを伝えていた。

 

筆者は、ピンとは きていませんでした。

確かにヒーロー番組の主演ですからね、そういうことになる。
当たり前というか…。

充瑠は他のメンバーよりも劣ってそうでいて、閃きの力が凄い。
別の優れた特別な能力を持っている人…なのは わかる。

しかし、あまり観ていて実感がわかない。
充瑠って凄いな―というふうに思えていなかった。
物語の世界に入れてはいなかったです。

 

冷静に改めて、意識的に想像してみると、閃いたことを描いて、キラメイストーンという石が変形して魔進を生み出せる…凄い事ですよね。

そんな想像力と、魔法のような石があったら…。
どんなピンチでも、何とかしてくれる!! あの人なら!? と思うのかもしれません。

 

なるほど。
その辺りには、筆者、全然入り込めていませんでした。
まさに、絵空事のような印象だったのでした。

  

   

伝説の英雄

スモッグジョーキーに連れ去られた充瑠はヨドンヘイムの とある場所にいた。

ガルザにとって気に食わない充瑠。
こちらも自ら消すつもりで。

 

ガルザは自身のイメージで編み出した技を放つ。
レッドは瞬間のひらめキングの技で応戦。
互角となる。

レッドはその戦前「倒すっ!! 」と宣言していたが、「本当は倒したくないっ」と言う。

 

あれ?? ガクッ…。

確かに、表面で思うことと、心の底で思っていることは逆の場合もあるらしい…。

観ていてズルッとは きました。

 

すると、二人はクリスタリアの宮殿に移りました。
充瑠が前回見た夢の世界。
ちょうど、その続きの場面でした。

 

少年ガルザが絵を描いていると、影が近づいてくる。
それは少年オラディンでした。
二人は並んで絵を描く。

ガルザの描いた絵は、先ほどの戦いで出した技。
オラディンの描いた絵は、レッドの出した技でした。

二人で絵を描き、クリスタリアを守ることを想っていた。
仲の良い兄弟だったのでした。

 

 

オラディン像

ただ……

ガルザは、これがガルザの少年時代です、というのはわかりますが、オラディンはあまり らしく ありません。

オラディン王は陽気な人ですが、子供だからもっと無邪気に陽気なのではないでしょうか??
少年オラディンはおとなしい。

幼少期は泣き虫だったと、ハコブーが言っていましたが、そんな感じもありません。
弟が生まれて、しっかりしたのでしょうか…。

 

ガルザはある日突然おかしくなって色は黒に変色し、態度も陰湿で暗くなった。

むしろ、オラディンは陽気だったけど、大人になってちょっと暗くなった、真面目になった、という方が自然に思います。

逆になる場合もあり得ますが…。

 

 

ウケ?

オラディンはリガニーに吸い込まれて食べられてしまった。
キラメイジャーたちは助けられなかったことに落胆していた。

ところが、オラディンはリガニーの口をこじ開けた。

 

筆者は『サザエさん』のオープニングを思い出しました。

 

オラディンはキラメイジャーたちが救出する。

 

しかし…
ならばとっととやってくれていたら…という感じもしなくはないですね…。

 

 

生きた意味

ヨドン皇帝は やはり死んだわけではなかった。

ヨドン皇帝の、今はロードガルザの?? 意識の空間では、どこからともなく、しぶきが集まり、べちゃべちゃっと くっついて再生された。
姿を現した。

ヨドン皇帝が存在していたということは、そこはずっとヨドン皇帝の中で変わりなかったということのようですね。

 

ガルザは少年の頃の記憶を取り戻していた。
それはヨドン皇帝が消したものだった。

ひらめキングを持った、生まれながらにして英雄になる素養を備えた兄弟王子。
ヨドン皇帝はそれを恐れ、弟ガルザの記憶を奪って、愛を憎しみにねじり変えたのだった。

ガルザは兄を憎み、殺め、祖国を滅ぼした。
地球を澱ませヨドン皇帝の降臨を導いた。

 

ガルザは自身のしたことに悔い、生きてきた意味、価値がなかったことに嘆き悲しむ。

 

純真な英雄の心を持っていた少年であればあるほど尚更のことでしょう。

 

それでもガルザは最後の力を込めて立ち向かった。
しかし、それさえも無情に、まるでハエのように払い落されてしまう。

大爆散。

 

レッドも飛ばされ谷底に落ちてしまった。

 

筆者の感想 

終了まで3話となった。
幹部が退場していく時期。

ガルザ…爆死。

たぶん。
どうやら、本当に。

何しろ…復活してしまうことがあまりにも多いので、うかうか信じていられません…。ドッチラケますので。
だから、入り込めないし、悲しめないんですよね…。

 

でも、ガルザが記憶を取り戻し、自身の人生を悔やんだ、その嘆くシーンでは、涙が出ました。
今 思い出しただけでも泣けてきます。

何と可哀想な人生でしょう、人物なのでしょう……

ヨドン皇帝の卑劣さが、より一層深まりましたね。

 

ガルザというキャラクターは、制作にあたっても、とても神経を使われ、丁寧に作られたこと思います。
なので、悪とて共感し得れました。

悪の心は、元々が真面目なだけに、とても律儀にいやらしかった。
リアルなので理解できた。

なかなか こんなに深い意味のあるキャラクターはいないのではないかと思います。

ここまで見てきたガルザというキャラクターには、とても愛着を持っていますし、この悲劇が本当に悲しいです。

しかし、物語としては、今後のドッチラケ再登場を心配してしまって浸れません。

 

せっかく倒した悪役も後の作品で何回でも出て来ますからね。
客寄せや話題性、着ぐるみの再利用による節約とか…色々あるのでしょうけれどね。

 

ガルザがいて『キラメイジャー』が盛り上がりました。

ガルザさん、お疲れ様でした!!
ありがとうございました!!

と言いたいのですが……

心配しています…。