『仮面ライダークウガ』や数々の「平成 仮面ライダー」作品の監督を務めてきた石田秀範 名監督が、令和1作目の『仮面ライダーゼロワン』に初登場!! 人間の心情、表情を見せる。インパクトある画作り。画面はアオリにフカンに…とスピードと緩急が利いた目の離せない演出。
2020年 1月19日 9時~
テレビ朝日系列 放送
『仮面ライダーゼロワン』
第19話「カノジョは家売るヒューマギア」
脚本 高橋悠也
監督 石田秀範
[ゲスト]
住田スマイル 中崎絵梨奈
新屋敷達己 一式湊
最強匠親方 長江英和
奥田営業部長 橋本拓也
[目次]
- ドデカい字 しかし……
- やけに光 演出
- イズのこれを楽しみにしていた
- もしや 爆弾??
- 珍しい 静止の実演
- ホンマにナンバーワンなの!?
- 赤 アヤシく不気味な信号
- 普通は親でしょ
- 夜中の0時も仕事
- 天津垓も強烈な人
- 人間には善意も悪意も芽生える
- これぞ正しく暴走か!?
- どうやって着るのかなぁ??
- 筆者の感想
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ドデカい字 しかし……
社屋の画と共に、いきなりの「王波不動産」という画面はみ出るほどのドデカいテロップで紹介。
このドデカテロップは実にインパクトのある画面。
ご丁寧にルビも入っている。
しかし…どうせなら、漢字一字ごとにふりがなしてくれると、子様にも正しいお勉強の役に立つのではないでしょうか。
今回の出演者の初登場シーンにもドデカテロップ。
一番最初に登場する王波不動産第一営業部長はドデカテロップではなく、ZAIAスペックでの表示された解説を見せている。
ところで、奥田営業部長は、必要な役なのでしょうか??
次回 活躍されるのかしら…。
やけに光 演出
いつものテラスで、次のお仕事勝負のお話をしていた或人と天津垓。
天津垓の後ろは、ピカリー!!と光る。
これはどういった意味があるのだろうか…。
まぁ…怪しげ…な企みがあるってことでしょうか…ね…。
後半にも あちこちに天津垓の後ろで光る。
何かが反射して、というわけではなく、ライトで怪しさを表現している……
光り過ぎなのではないか??とも思ったけれども、何かを意図するには やりすぎぐらいやらないと伝わらないものしれませんね。
イズのこれを楽しみにしていた
イズは今回、活発に口を挟んで解説している。
今回のお仕事勝負、お題は「家を売る」
飛電からは、住田スマイルをサッサと提案するイズ。
イズ「スマイルで住まい売る」ニコッ
ギャグまで言ってのけ、解説もし、満足げな笑顔。
と、空かさず新屋敷達己が鼻で笑って「ダッサ…」
イズ、唇を歪める。
この顔を先週の予告で見て、筆者は楽しみにしていました。根本的な成り行きは想像できても、実際はどうなのか…と。
イズ オモシロイ。
或人も、お仕事勝負 第2戦に鼻息荒く意気込み、口角が僅かにニヤッと動く。
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もしや 爆弾??
A.I.M.S.に収容されている 滅。
拘束衣を着せられているけれども…。前から気になっているけれども、ヒューマギアなのに その程度で意味あるのだろうか??
で、何か胸元に置かれているようだけれども、もしかして爆弾??
それとも制御する装置とか??
ちゃんとは映っていないし解説もない。
不破諫は、仲間がいるのかなど、情報を聞き出そうと張りつめているらしい。
不破諫の椅子の近くには、牛乳のようなものが置かれている。
ヒューマギアの滅を修理したくらいだから、データを解析して わからないのだろか??
修理した刃唯阿はもうA.I.M.S.には いないけども…。
他の者は何にもできないのだろうか?? ギーガを開発したスタッフたちも??
ヒューマギア相手に粘って尋問してても仕方ないと思えてならない。
しかし、その泥臭さが不破諫ってことでしょうか…。
珍しい 静止の実演
住田スマイルの務める不動産屋「チデン不動産」
その初めの画は、怖そうな金髪夫婦がデーンと座っている。
「パラリラパラリラ!!」(『動物戦隊ジュウオウジャー』より)
が筆者には聞こえてきた。
お茶出しする或人。
そこでイズの解説に画面が静止。それを動画静止ではなく実演。
或人が微妙に揺れている。これはわざと ですね。静止画ではないと わからせるために。
なくても物語には全く関係ないのだけれど、あえてこのようなことを入れている。遊び心??と、視聴者は目が離せませんね。考えちゃうものね。
この出で立ちのお客を初めにドーンと載せるのも。まずこの人たちが お客だということも…。とにかくインパクトもあるし、意図もある…。
ついでに、女性の金髪がいかにもカツラで。
強烈な演出と進行ですね。
ホンマにナンバーワンなの!?
新屋敷達己の態度。
舐めてかかっている上司に対してはともかく、ZAIAの社長の前でも、机に足を乗せて…。
そんな人がナンバーワンになれるかな??
営業電話は、誇張して見せているのでしょうけどね。
実際は、同じこと言ってても、もうちょっと普通で言われている人にはわからない感じでしょう。
この新屋敷辰巳役の一色湊さんは、ちょっと佐藤健さんに似ていらっしゃいますね。
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赤 アヤシく不気味な信号
自信家の新屋敷達己。舐めていたヒューマギア住田スマイルの売上は対決は、一応勝っているものの、大差ない。
焦る 新屋敷。
歩行者用の赤信号。
人のマークの赤信号が、ブレて歪む。
赤。マギア…ハッキング……
ゾクッとくる。胸騒ぎがする…ような不気味さ。
すると新屋敷の背後には黒尽くめのフードを深くかぶったアヤシイ人物が、レイドライザーを渡す。
普通は親でしょ
住田スマイルが3人の子供連れ家族を案内していた。
新屋敷は、レイドライザーで変身し、少し離れたところから攻撃。その家の壁を壊す。
住田スマイルにジャレて懐いていた子供たちは怖がりスマイルの元で怖がる。スマイルは守る。
やはりこんな時、子供は 親にくっつくと思います…。
夜中の0時も仕事
新屋敷は0時を過ぎても孤独に まだ仕事。
新屋敷が家屋になったの理由が回想される。
手が込んでいる。
ゲストの子供時代とか、わざわざやらないよね…。
「家」という人にとっての大切な住処、居場所。その憧れと願望、夢を抱いて始めた仕事。
頑張っているうちに、元々の気持ちがブレて行ってしまうってこと、よくありますよね…。ブレるまで でなくても、純粋な気持ちを忘れてしまったり…。
新屋敷はイヤラシイ人物像なのですが、その辺りが見えて、共感できました。
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天津垓も強烈な人
天津垓が強烈なのは既に わかってはいるが…。
勝負に汚い手を使うことを嫌がる。
が、しかし、自分は戦いでは相手の能力をコピーしてしまい、ちゃっかり、ZAIAの(C)マークまでつけてしまう人。
「人間はヒューマギアに負けてはいけない。負ければ滅亡する」
それも納得。努力もしてきた人。それは立派なのだけども。
飛電を陥れようと企んだり…怪しく怖い笑みを浮かべていたり…。
飛電は、番組の主演ゼロワンの会社だから正当派…という視点から見てしまうけれど、天津垓の意見には納得できる。ZAIA側からは、ヒューマギアは危険物。ナシ。
天津垓も、正当なる正義の元に戦っている。(人の技取るけども)
こんな暴走して怪物化するヒューマギア恐ろしいし、そんなもの作っている会社は、そりゃダメですよね…。
今までのテレビ番組なら、逆の立場。悪役、敵方のしていることですものねぇ…飛電は。
新屋敷は「不動産業界はどうなるんですかね??」と天津に尋ねる。
訛っていた。
夢と野望を抱いて都会に出て来た。焦って訛りが出たのですね。
人間には善意も悪意も芽生える
新屋敷はまたスマイルの現地案内を邪魔しに来た。
悪口言いまくりー。
けれども、確かに ごもっとも でもある。
「ヒューマギアは、ベッドで寝ないし、キッチンでご飯も作らない。トイレも風呂にも入らない。何が分かるんだ!?」「心にもない笑顔しちゃってさー」
靴も脱がないしな。
悪口というよりも、ただただホンマの事だった。
しかし、AIデータから顧客の条件、希望と物件の内容を分析して、紹介する。的確でありつつ、そこへ素敵な笑顔がある。
理に適っている ともいえる。
人間は、情があって臨機応変な心遣いも出来るけれど、見た目や思い込み、好き嫌いによって対応に差がある。勘違いや間違い、失敗もする。
話 戻って、邪魔しに来た新屋敷は、生身の人間の暴走により、過激なイジメ魔と化す。
「ヒューマギアのお前にはこれがピッタリだ」とばかりに、スマイルに売り家の のぼり旗を背中に差し込んで連れて行く。
「24時間立ってろ」と言っておきながら、噴水向かって蹴っ飛ばす。
スマイルは 冬に水落ち。
或人も、助けるために水落ち。
すんごく浅いんだけど、わざわざ低い体勢で水をひっかくようにバッシャーン!!
派手に水はねさせる。
これぞ正しく暴走か!?
人間の悪意に触れ、スマイルはアークマギアに変身する。
天津垓が現れ、仮面ライターサウザーに変身。
ゼロワンと、三つ巴戦。
皆で浅い噴水で戦う。
スーツアクターさんたちも、きっと初めは「ツメテー!!」と思われたでしょうけれど「えーい、やっちまえー!!」って感じ!? 水を飛ばして大暴れ。
アークマギアは、水面を叩いて叩いてバシャバシャやっている!!
アフレコはスマイルの声で「アー」「ワー」「キャー」の連発。
派手に水しぶき上がる。
キレイな青空に白い雲。
カメラワークも面白いです。
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どうやって着るのかなぁ??
これはどうやって被るのでしょうか??
前の顔部分にチャックでもあるのでしょうか??
それとも、硬そうに見えて実はそんなに固くないので簡単に被れるのかな??
はたまた、硬いので、数人に被せてもらうのかなぁ??
フィット感ありそうなのでやっぱ、アクションはしやすいのかな。
筆者の感想
今回はまず、予告編で観た、イズの唇歪めた表情とそのシーンを楽しみにしていたけれど、録画を観る間もなく、気持ちもスッキリせず疲れていた。数日遅れて観てみると、観るまでの気の重さを吹っ飛ばし、30分の時間はその世界に引き込まれ、あっという間でした。
勢いある流れ。インパクトある画面。面白かったです。
天津垓は嫌な奴だけれども、ヒューマギアに対する論は、ほぼ納得いくもの。
「利益を上げるということは重要な社長の資質ですからね」社長論も。
しかし、
「ヒューマギアに青臭い夢を抱くのは勝手ですが、利益を上げられない社長に1%の価値もありませんよ」
は、極論すぎますよね。
ちょうど この日放送の『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第42話でも、
劇中の脚本家の思いについても語られていました。
スーツアクターの村岡弘之さんが演じられていました。
あっぱれ!!ワイズルー様『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第42話 - ヒーローズ FOREVER
『仮面ライダーゼロワン』は考えさせらますねぇ…。