アランは疑い始めていた。眼魔界は本当は完璧な世界ではないと。人間界は空が青くて美しい事に驚いた。理想を信じて疑わなかった。迷いはなかった。父は「迷った時は自分の心に従え」老女は「迷った時は聞けばいい。頭ではなく、自分の胸に」と諭す……
『仮面ライダーゴースト』第26話
「葛藤!決断の条件!」
アカリは赤い空の空気のサンプルを分析した。赤いオーロラは、特殊粒子が磁場を発生させていた。人々の脳のシナプスに影響を及ぼしていると推測した。それは、前話で発表された、アカリが怪しいと睨んでいるディープコネクト社の新しいオペレーションシステムと似ているとも考えていた。中和剤を作る!と意気込む。
イゴールの元にジャベルがよろよろとやって来る。
イゴール:
戦うことしか取り柄がないのに。廃棄処分だ。無様ですね。もうじき死ぬのだ。アラン様もな。
<スポンサーリンク>
天空寺 カノンの居室
カノンが目覚める。傍にはアランとキュビちゃん。
キュビ:
ずっといたんだなぁ。優しいんだなぁ。(睨まれる)やっぱり怖いんだな。
カノンは兄の事を頼む。アランはふらつきながら出て行く。
眼魔界
アデル:ここは立ち入り禁止区域。
アリア:急に変わり忘れていました。
アデル:私の命令は絶対だ。
アリア内心:この区域のどこかに…。
<スポンサーリンク>
タケルの部屋 兼 研究室
アラン内心:この女さえいなければ……
(アランを「信用出来ない。タケルを一緒に行かせられない」と言っていた)
分析研究に没頭しているアカリの背後から近づくアラン。
アカリ:いたの?!…声かけてよ。
アラン:すまない。
アカリ:ねぇ、
カノンちゃんの事どう思ってる?
アラン:彼氏ではないぞ
アカリ:じゃなくて、心配なんだよね?
アラン:当然だ。
アカリ:ね、話してくれないかな?
あなたの世界のこと。
何かヒントが見つかるかも。
アラン:いいだろう。
私の世界は完璧に管理されている。故に争いもなく誰も死ぬこともない。その理想を父上が掲げ、長官の協力で実現した。父上の古くからの人物で信頼出来る人物だ。
眼魔界 祈りの間
イーディス長官:
お話とはなんでしょうか大帝閣下。
アデル:
アランの手引きで人間が持ち去った大きなアイコン。
あれはあなたが作ったのですね?何の目的で?
タケルの部屋 兼 研究室
アラン:
選ばれ者だけが持つ、大いなる力があった。だから作ることができたのだ。完璧なる理想の世界を。
アカリ:
誰が選んだの?
あなたの父親を選んでその力を与えたのは誰?
眼魔界 祈りの間
イーディス長官:
今は反応しないこの祈りの間の代わりに、力の根元に直接アクセス出来るように大帝の為に作りました。
だが失敗だったようです。あんな能力ではないはずだった。それに…
今のあなたには不要のようだ。
タケルの部屋 兼 研究室
アラン:
誰でもない。祈りの対象はただの偶像に過ぎない。
アカリ:
そ。なら別の質問。
それほど完璧な世界のあなたたちが私たちの世界に何故 干渉するの?
アラン:導く為だ、正しく。
アカリ:人間が不完全で不合理だから?
アラン:
お前たちに任せておけば、必ずこの世界は滅びる。
アカリ:
あなたも本当にそう思ってるの?実は疑い出してるんじゃない?自分たちの世界は本当は完璧じゃないって。
アラン:そんなはずはない!(去る)
アカリ:怒った?!
<スポンサーリンク>
アランがやって来た。
イゴール:
今度はあなたですか。何の用です?
アラン:赤い空を元に戻せ!
イゴール:
なぜです?
人間世界を我々と同じに変える。それが望みだったはず。あなたはいったい何をしたいんです?
アラン:(変身)黙れ!
イゴールも変身。
イゴール
もうエネルギー切れ?あなたは自分の世界の理想に殺されるのです。それまでもっともっと甚振って差し上げましょう。
回想
マコト:
お前の命を繋ぐ。思いは繋がるんだ。
カノン:
お兄ちゃんを助けてください。タケル君と協力する事は死ぬより嫌な事なんですか?
アラン:スペクター…カノン!
アイコン光り 変身機器に入る。(点眼も自動らしい)
復活!
飛行機眼魔も参戦。ゴーストも到着。
イゴール:
おやおや すっかり仲良しだ。一旦引くぞ。
タケルが抱き起そうとするが、
アラン:私に触るな!(とぼとぼと去る)
タケル:前のマコト兄ちゃんみたいだ…。
<スポンサーリンク>
タケルの部屋 兼 研究室
アカリは行き詰まっていた。
おっちゃん仙人:悩める乙女かあ…。
アカリ:諦めない!絶対!
おっちゃん仙人:
力を貸しちゃおっかなあ…。よし貸しちゃおっ。
アカリ解読成功!
おっちゃん仙人:
な~んだ なんだ。出来ちゃったのかぁ。寂しいなぁ。
天空寺 カノンの居室
中和剤シール完成し、貼る。すぐに回復。
カノン:
アラン様にもお願いします。隠しているんです。
たこ焼き屋台 横
フミばぁ:
今日は0。「ばかな」も たこ焼きも。
アラン:
ずっと昔。初めて来た時。空が青いことに驚いた。美しいと思った。でも誰にも伝えることはなかった。
父上は「迷った時は自分の心に従え」と。ずっと父上の理想に従ってきた。迷いなど無縁だった。だからその言葉の意味がわからなかった。その父上も大切な友も失ってしまった。
フミばぁ:
聞いてみればいいじゃないか。ここ(頭)じゃなくてここ(心)にさ。 ほい、お食べ。焼き立てだよぉ。
アランも倒れる。物陰から様子を伺っていたアカリ、飛び出しシールを貼り、すぐに去る。
<スポンサーリンク>
眼魔を探していたタケルに電話。
アカリ:中央ビルの屋上に来てっ。
タケル変身して向かう。
屋上
中和剤を放とうとしていた時、飛行機眼魔に襲われる。
仮面ライダーゴーストは、マコトのフーディーニに変身。バイクで飛んで行きアカリを守る。
(ゴーストのフーデイーニバージョン…何だか超違和感)
アカリは、中和剤を赤い空に向け放った。
しかし、飛行機眼魔は2体いた。もう1体に攻撃され屋上から転落!
ネクロム:本当に無茶な女だ。
アカリ:
目が回った……もっと優しく助けてよ…。
ゴーストはグレイトフルに変身
2人の一斉攻撃でまとめて倒した。
眼魔界 アドニス拘置所
アリア :父上!
アドニス:来るなっ!(バリアを張る)
アリア、アデルを頼む。
天空寺 門前
アラン:
私は迷っていた。答えを探しに行く。その為には天空寺タケルの力が必要だ。
アカリ:
そうね。タケルもあなたの力が必要よ。タケルとマコトを頼むわね。
アラン:わかった。
(アリアからの知らせが入る)
父上が生きてる!?
タケル:
行こうマコト兄ちゃんの為に。アラン、お前の為に。
ネクロムに変身。ゲートを出す。
御成 :無事のお帰りを信じてますぞ!
アカリ:いってらっしゃい!
タケル:行こう。
眼魔界 祈りの間
光る板が降りて来る。
アデル:まさか?!