ヒーローズ FOREVER

特撮ヒーロー番組について独自の想いを語る。

ただのキャラクター祭りではない 伝承『海賊戦隊ゴーカイジャー』③

アイムが爆発的キュートなコスプレ変化。一人で大暴れの大活躍。
行動隊長ダイヤールを翻弄する。

『爆竜戦隊アバレンジャー』からアバレブルーだった三条幸人と結婚した今中笑里が現れて、無いと思っていたアバレピンクのレンジャーキーを授ける。
モチーフはブタ。 

 

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出典:海賊戦隊ゴーカイジャー 第29話より

アヤシイと思ったら、そのレンジャーキーもスーツもお手製のものだった。

でも、変身できちゃうんだから十分凄い!!
いったいどうやって作ったのか笑里さんに訊きたい。

アイムは泣きそうに「これじゃぁ恥ずかし過ぎて闘えません…」とゴーカイレッドに訴える。

 

何を着ても、どんな表情も、とにかく可愛いアイムちゃん!!
そして、そんなアイムちゃんと並ぶと、より一層スーツアクターさんがカッコよく見える!!

 

 

2011年 9月 4日~ 9月18日
テレビ朝日系列 放送

『海賊戦隊ゴーカイジャー』

第28話~30話

 

 

 

主な制作陣

脚本   井上敏樹、荒川稔久、香村純子

監督   中澤祥次郎、渡辺勝也

 

 

レジェンドゲスト

『鳥人戦隊ジェットマン』

結城凱 若松俊秀

 

『爆竜戦隊アバレンジャー』

三条幸人  富田翔

 

『超獣戦隊ライブマン』

大原丈 西村和彦

 

 

 

ゲスト

美女     川村りか

三条笑里   西島未智

兎田     渡辺一久

 

 

スーツアクター 追加配役

ゴーカイイエロー、ゴーミン(30話)

蜂須賀祐一

 

ゴーカイグリーン、ゴーミン(30話)

竹内康博

 

ブラックコンドル

大藤直樹

 

キアイドー、ダイヤール

今井靖彦

 

 

 

ストーリー

第28話「翼よ永遠に」

[怪人]キアイドー(声・杉田智和)

 

冒頭 早速のシーン。
バーでカードゲームをする男女。

ゴーカイジャーはいきなりのロボ戦を制し、一同は和気あいあいと街を歩いていると、アヤシイ怪人に出くわした。

ほんの僅かにズリッと退くマーベラス。それを見逃さないジョー。
ゴーカイジャーは変身する。マーベラスは一番後ろで…。

マーベラスはかつてこのキアイドーに負けたのだった。
強い者との刺激的な戦いを欲していたキアイドーは、その強さと狂気にビビるマーベラスを相手にせず、自ら心臓を傷つけたのだった。

経験を積み、仲間を得たマーベラスは以前より強くはなっていたが、キアイドーを前に及び腰。結局 退散することになる。

ジョー、ルカ、ハカセは、ナビィの占いによりジョットマンを探しに街に出た。
全身黒い服のバイクの男性に声をかけられる。
ジョーは突然殴られ、モバイレーツを奪われてしまう。

一方はマーベラスとアイム、鎧が一緒。
また現れた黒い服の男。マーベラスは闘うが、鎧には男の姿が見えない。 

黒い服の男を追って行くとそこは墓地だった。墓石には結城凱。
超人戦隊ジェットマンの…。
仲間からと思われる供え物は新しい。

川原では、キアイドーの前に結城凱がいた。
そしてブラックコンドルに変身する。

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出典:海賊戦隊ゴーカイジャー 第28話より

駆けつけるマーベラスたち。
ブラックコンドルのレンジャーキーはこちらにあるのに…どうやって、どうして…。

そのブラックコンドルは凄い闘いぶりだった。
死んでも尚、闘い続けている…。
その熱い想いはマーベラスとその仲間たちに伝わった。

ゴーカイチェンジではジェットマンに変身。
キアイドーを倒す。

闘いを終えた一同、公園で暫し時を共にする。
晴れた空に清々しい気分を味わう結城凱。
あのマーベラスが改まって何やらを言いそうになると
「何も言うな、ケツが痒くなる……

あばよ」

そして消えていた。

伊狩鎧は結局見えないままだった。

冒頭のバー。美女は神様。
結城凱は後輩たちに伝えるためにお願いをきいてもらったのだった。

結城凱は、サックスを噴き、味ある音色を奏でる。

 

筆者は放送当時観た時は、あまり好きではないお話でした。
しかし数年経って、とてもとても味のある、そして切なくも清々しい物語でした。
最後の晴れた空、まさにそんな気分になりました。

結城凱の若松俊秀も変わらぬ姿。キレあるアクション。
変身では当時のスーツアクターの大藤直樹氏。

セリフや場面の転換などの間もよかったです。
素晴らしい回です。

 

ところで、
レジェンド大戦は、過去の全ヒーローが戦い、レンジャーキーとなったのですが…結城凱は亡くなっているのでレジェンド大戦に参加できなかったのではないでしょうか!?
いやいや、神様にお願いして出陣していたのかもしれませんね。

 

それから…ジーとマーベラスは結城凱にモバイレーツを奪われましたが、いつ返してもらったのでしょうか??
それも幻覚だったのでしょうか…。

 

 

 

第29話「アバレ七変化で新合体」

[怪人]ダイヤール(声・高戸靖広)

 

序盤、早速ゴーカイオーで闘っていると、コックピットに行動隊長のダイヤールが潜入してくる。

マーベラスたちは、自分たちの大切な船内であろうとも お構いなしに豪快にぶっ放すが、逃げられてしまう。

しかし遂に居住区で取り囲んだ。すると、小さくなりゴーカイイエローのスーツの背中に潜りこむ。

こそばがるイエロー。ピンクは何やらを取りに行ったかと思うと、殺虫剤をスーツの中に吹き付ける。ダイヤールは外へ逃げて行った。 

ゴーカイがレオンの中はむちゃくちゃ。あちこち穴あくは、壊れていた。
ハカセたちは修理することに。

アイムは突然「鎧さん、私と結婚してください!!」

 

鎧は教会にいた。
ウェディングドレスを着たアイムが登場。

アイムはキスを求める。
覗いているのはダイヤール。

鎧はアイムをお姫様抱っこをして戸惑いながらもキスしようとすると、突入してきたダイヤールを銃撃する!!

何故か街なかに立っているダイヤール。
アイムはセーラー服に自転車でダイヤールにまっしぐら。かわいい笑顔で道を尋ねる。隙を見てダイヤールの杖を放り投げると、

次は手術室に…いた。
ピンク色の看護士姿のアイムは、ダイヤールのお尻に巨大な注射器を刺す。
ダイヤールの杖を綱引き、いや棒引きのように引っ張り合っているかと思うと手放してしまうアイム。小悪魔風??に もてあそぶ。

フラフラで道を行くダイヤールをミニパトで追い回し、婦警姿のアイムは踏んづける。

そこへ駆けつけたマーベラス。
そして、レジェンド、アバレブルーの三条幸人と結婚した笑里とも出くわす。
アバレピンクのレンジャーキーを笑里からもらい受け、変身する。

本記事冒頭のシーンとなる。

 

ロボ戦を経て無事一件落着。

ゴーカイガレオンでは、鎧がアイムのコスプレでの暴れっぷりを語り、ゴーカイセルラーに収めていた写真で盛り上がる。
あんなにゴーカイ堂々 暴れていたのに、恥ずかしがるアイム。
それもまたカワイイ。

 

 

 

第30話「友の魂だけでも」

[怪人]ザイエン(声・中田譲治)

 

ザンギャックの科学者ザイエンによるバリゾーグ量産計画が行われることになった。

街ではジョーは男性と赤ちゃんを救った。
すると逃げる人々が…。
そちらの方へ行ってみると、そこは後楽園ホールでのボクシングの試合だった。

リング上では、兎田という選手がゴツそうなゴーミンに捕えられていた。
ジョーとアイムは変身し闘う。
男性も素手で闘いに加わって来た!!

強い!!
ただ者ではなさそうなゴーミンをも倒した。

ザイエンは退却。
そこには薄い三角形のものが落ちていた。

その男性は大原丈という。三角のものを操作する。
その画面にはバリゾーグの図が現れる。
「これは設計図のようだな」

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出典:海賊戦隊ゴーカイジャー 第30話より

ジョー「それがあれば、元に戻せますか!?」

シド先輩を戻したいっ!!
その想いは大原にもヒシヒシと伝わる。

大原は調べないと分からないと答え、ジョーは一緒に行くことに。

しかし結果、戻すことは出来ないことが分かる。
能力だけを移植していて、元の人間も、記憶も消滅してしまっているのだった。
落胆し絶望するジョー。

「魂だけでも救えるのではないか?」大原は諭す。
大原はライブマンのイエローライオンだった。

 

他にも運動能力に優れた者たちが捕えられていた。
その場所を突き止めたマーベラスたち。
しかしザイエンの科学技でピンチに。

駆けつけるジョー。
無念の想いを込め倒す。

闘いを終えゴーカイガレオンに戻った夜。
ジョーは見張り台で一人街を見つめていた。

一方、バリゾーグは、宇宙空間に停泊しているザンギャックの主力戦闘艦ギガントホースから地球を見つめていた…。

 

放送当時 筆者は、でもやっぱり記憶があるのかな!? 欠片での残っていないのか? あって欲しい…そんな想いにかられながら見ていました。
切なく侘しい…これまた秀逸回。

大原丈とジョーの研究室のシーンは、凄い緊張感で、いいシーンでした!!

『ゴーカイジャー』はジョー山田裕貴さんのデビュー作。
スラッとクールで淡々としているジョーですが、山田さんは意外と?? お芝居好きな方なのかなぁと思って見てきました。

そして、この回。
ジョーやるなあ!! と驚いたのでした。

 

筆者の感想

一応子供番組。
でも、大人の鑑賞に堪えるものを作るのは本当に大切なことだと思います。

人によって見え方感じ方は違うもの。
それが子供だったら尚更、細かいことや人の想いなどはわからない。
それでも、良いものに触れるのは良いこと。

日々の生活の中でいつしか人の考えも変わっていき、同じ物語を見ても感じ方が変わります。数年経って、大人になって再び見てみると、懐かしいだけではなく、新たに発見出来たり、もっともっと楽しめたり…。

親が子に付き合っているだけてなく、それぞれの観点で楽しみつつ、一緒に盛り上がれる共通の趣味、テレビタイムがある…。

「特撮ヒーロー番組」は人々に有意義な時間と心の憂いをもたらす、素晴らしい番組です。