宇宙海賊は宇宙最大のお宝を求めて地球にやって来た。
先輩スーパー戦隊と出会った。
認められ、力を託されて、宇宙最大の帝国ザンギャックを相手に戦った。
そして彼らは去る。さり気なく。
そのシーンは合成にて最後のカットとされた。
1年間の戦いを終えたキャストさんたちへの さり気ない計らい……
出典:海賊戦隊ゴーカイジャー 第51(最終)話より
2012年 2月 5日~ 2月19日
テレビ朝日系列 放送
『海賊戦隊ゴーカイジャー』
第49話~51(最終)話
主な制作陣
監督 竹本 昇
脚本 荒川稔久
レジェンドゲスト
『太陽戦隊サンバルカン』
飛羽高之 五代高之
『電撃戦隊チェンジマン』
疾風翔 和興
『超新星フラッシュマン』
ダイ 植村喜八郎
『光戦隊マスクマン』
アキラ 廣田一成
『地球戦隊ファイブマン』
星川レミ 成嶋涼
『恐竜戦隊ジュウレンジャー』
ゴウシ 右門青寿
『五星戦隊ダイレンジャー』
天重星・将児 羽村英
天時星・知 土屋圭輔
『救急戦隊ゴーゴーファイブ』
巽ショウ 原田篤
『魔法戦隊マジレンジャー』
小津芳香 別府あゆみ
『炎神戦隊ゴーオンジャー』
須塔美羽 杉本有美
『秘密戦隊ゴレンジャー』
海城 剛/アカレンジャー
誠 直也
主なゲスト
『天装戦隊ゴセイジャー』
天知博士
山田ルイ53世(髭男爵)
『魔法戦隊マジレンジャー』
山崎由佳
平田 薫
田中 護、泉 大智、小西風優、山口あゆみ、他
スーツアクター 追加配役
グレートインサーン
大林 勝
ドギー・クルーガー
日下秀昭
ストーリー
第49話「宇宙最大の宝」
[怪人]
グレートインサーン
ゴーカイジャーたちは全ての大いなる力を手に入れた。
しかし迷っていた。
バスコを倒して手に入れたのは、 バスコが奪ってきたものだ。
ゴーカイジャーが認められてもらったものではないから。
すると、光の世界の取り込まれた。
その5つのスーパー戦隊のレジェンドの姿が現れ、言葉が送られた。
認めてもらえた。
ナヴィがお宝への扉だとバスコが言っていたが、どうすればいいのか わからず いじり倒す海賊たち。
ルカは金づちにノコギリまで持ち出すが…。
宝箱を開けるとレンジャーキーが反応。
ナヴィが扉となった。
鎖と34個の錠前で閉じられていた。
レンジャーキーを差し込むと開けることに成功。
扉の中は洞窟のような異空間?? に繋がっていた。
三角の立方体が飾られていた。
マーベラスが手にすると、光り、言葉を発した。
それは地球の意思が三角を通して話しているのだと言う。
ルカは駆け寄る。
「これどれくらいの価値があるの??」
宇宙マネーの額を尋ねる。
地球の意思は言う。
「価値を決めるのはお前たちだ」と。
どんな願いも叶うのだと言う。
宇宙を好きなように作り替えることが出来る。
ザンギャックのいない世界に。
アイムやハカセの故郷も元通りに。
死んだルカの妹も、シド先輩も生き返る。
過去を作り替えることが出来る。
レンジャーキーの上で願えば叶う。
ゴーカイガレオンに持ち帰る。
出典:海賊戦隊ゴーカイジャー 第49話より
皆で円陣を組み、願いを念じようとした瞬間、ハカセが中断する。
「願いを叶えたら、レンジャーキーはどうなるのかな??」
ルカ「何回も使えるわけないでしょ。図々しい」
三角「消える。スーパー戦隊は居なかったことになる」
海賊たちは悩み、固まってしまう…。
そこへザンギャックの攻撃。
インサーンがグレートインサーンで出撃して来た。
「ワルズ・ギル殿下を守れなかった無能トリオ」
「手柄をあげるのは今の内だぞ」
と言われて。
出世コースをかけた戦いに挑んできた。
しかし自信作のグレートインサーンは結局、爆散。
巨大戦をイレギュラーに先に終え、しぶとく地上戦。
しかしゴーカイジャーは、さっき直接のお墨付きをもらった戦隊へゴーカイチェンジ。
ちょうど5人、それぞれのミックスバージョン。
グリーンの戦士があるが、ゴーカイグリーンがならずに、何故かピンクさんが。
インサーン、散る。
残念ながら、時間稼ぎだった。
大大大艦隊が到着する為の。
第50話「決戦の日」
[怪人]
大大大艦隊からの攻撃。
ゴーカイジャーもロボで応戦。
歴代戦隊にもらった大いなる力を出しまくりの総動員で、豪快にやっつけた。
しかし倒しても倒してもいる…。
遂に大いなる力たちもやられ、豪獣神、ゴーカイオーも墜落し、ゴーカイガレオンはボロボロに。
地球は廃墟となった。
アクドス・ギルから明朝が最後と告げられる。
海賊たちはゴーカイガレオンに戻ることにした。
その途中、人々の姿を目にする。
非難を助ける人、励ます人、ゴーミンから母を守る女の子…。
マーベラスは地球に来て間もない頃に出会った少年を見かけた。
一人で棒でゴーミンと戦っていた。
ヒーローに変身出来なくても、自分の出来ることをする。
自分の戦い方をする。
キリッと逞しく成長した姿があった。
マーベラスは尋ねられ、応えた。
この星を守る価値があることを。
そして大切な物があることを。
マーベラスは少年の胸にグーを当て、キリッと去って行く。
ゴーカイガレオンにメンバーは戻った。
鎧は戻る途中、ジュレンジャーのゴウシさんと出会い、瓦礫の下敷きになった人を一緒に助けた。
地球の人々を守るために…レジェンド大戦で捨てた命だと。
思いを託された。
出典:海賊戦隊ゴーカイジャー 第51話より
鎧は三角を使うことが先輩たちの願いだと。
しかし、マーベラスたちの気持ちは違った。
大大大艦隊に立ち向かう術はない。
あの三角しか…。あれを使えば…
と戻って来たけれど、考えは変わっていた。
レジェンド戦隊のヒーローたちが守り、その姿を見てきた人々にもヒーローのような気持ちが息づいていた。
その源を消すことはできない。
道は切り開く。
鎧も理解できた。
「自分の手で掴み取る!!」
涙と共に破壊する。
鎧も見習いから立派な宇宙海賊となった。
翌朝ダイランドーは降り立った。
しかし人々は希望を捨てていなかった。
ゴーカイシャーは宇宙海賊の旗を持って登場。
「命を懸けてこの星を守る。それがスーパー戦隊ってもんだろっ」
豪快に立ち向かう。
第51(最終)話「さようなら宇宙海賊」
決意と気合十分で豪快な戦いを繰り広げるゴーカイジャー。
だが それでも変身解除に追い込まれた。
やはり大軍勢、キリもない。
地上のダイランドーとゴーミンはジョーたちが引き受けた。
マーベラスと鎧がバスコの船に乗り込み、敵陣に突っ込む作戦に出る。
ギガントホースでは、アクドス・ギルにシルバーが応戦し、レッドが操作して大艦隊にもの凄い一斉砲撃を放って全滅させる。
地上ではダイランドーが変身解除となってしまった4人にライジングストライクをくらい最期となる。
一方、ギガントホースは爆発し墜落。
レッドとシルバーは空を飛べる戦士にゴーカイチェンジし脱出出来ていた。
しかしアクドス・ギルもだった。
6人で最終決戦に挑む。
34のスーパー戦隊の気持ちを背負って。
最期の変身は顔出し。
魂こもった名乗り。
「海賊戦隊ゴーカイジャー」の時には、背後に大爆発付き。
しかしゴーカイグリーンさんは片足ポーズが ちょっとおっとっとっと。
よりによって最後の最後に…。
というか、ゴーカイグリーンだから?? と思えなくもない。
何でもアリなキャラなのでとにかくOK。
ゴーカイチェンジはスペシャルミックス。
スーパー戦隊の力をぶつけ、遂に遂に倒すことに成功する。
長い長い激闘を制した。
穏やかな晴れた空。
気持ちいい。
深呼吸をして平和を……
見ている こちら、筆者も想像で共感する…。
数か月後、海賊たちは、あのお店でカレーを食べていた。
初めて地球に降り立った日、食べている時にザンギャックの襲来があったのだった。
次のお宝を求めて旅に出るマーベラス。
もちろん仲間も一緒に。
ゴーカイガレオンに向かう途中、街で園児たちにお礼を言われる。
「邪魔な奴らを倒しただけだ」とそっけなく去る。
さり気なく手を振って…。
飛び立ったゴーカイガレオンの甲板から、宝箱のレンジャーキーを放つ。
レンジャーキーはそれぞれのレジェンドのもとへ。
ふと見やったマーベラス。
船首にアカレッドの姿を見る。
「じゃあな、アカレッド」とニヤリ。
ある屋上で見送っていた海城剛の手にも届く。
35番目のスーパー戦隊は宇宙海賊。
地球を守って旅立つ彼らに、はなむけの言葉を贈る。
去りながらアカレンジャーに変身。
筆者の感想
放送当時から大好きだった『ゴーカイジャー』。
でも、49話でガックリしたんです。
ナビィの扉の中は、セット丸出しのチャッチイ洞窟。
そしてあの三角…。
インサーンは「無能トリオ」と最終的には言われてしまうものの、ファン的には初回からの名悪役陣。退場は残念でした。
でもグレートインサーンは面白かったです。
ゴウシさんが登場します。
最後に来てイイ役どころ。
放送当時はピンときていませんでした。
誰この人??って感じでした。
今改めて見てみると、 納得です。
とってもヒーロー!!
これだけの年数が経っていても、現役でイケるほどです。
素晴らしい!!
『魔進戦隊キラメイジャー』の小夜さんの師匠役をされていましたね。
この時は記憶が蘇りませんでしたが、
今繋がりました。
放送当時よりも、それ以後 見た時よりも、今はもっと理解できます。
感動しました。
50話は途中からは涙涙でした。
三角の力を使わない。
そう思った海賊たちの変化もよく伝わりました。
いいお話でした。
廃墟ビルでの変身も、まるで舞台のようでカッコよかった。
旅立ちの前には、初回と同じ あのカレー屋さん。
園児たちとも、いつものようにそっけない対応。
けれども、初めの時とは違う…。
ちゃんと違う。
レンジャーキーは、地球のレジェンドたちへ返した。
言葉づかいや態度、行儀は良くはないが、良い子の心を持った宇宙海賊だった。
見守っていたアカレッド。
その正体は何なのかはよくわからないけれど、
マーベラスを導いたヒーロー。
『ゴーカイジャー』はマーベラスの成長物語だった。
「じゃあな、アカレッド」
よかったなぁ…と思えた瞬間だった。
屋上では、海城剛氏が見送る。
登場してくれるだけでも感動だけれど、心伝わる言葉が贈られた。
感動。
そして去りながらの変身。
まさかまさかの大サービス!!
スーパー戦隊は まだまだ続いていくよ…と。
番組が終わってしまうのは残念だけど、
清々しいながらテンション上々。
観終える。
海賊たちが力強く旅立って行ったように……
素晴らしい記念作。
歴史に残る名作。