ヒーローズ FOREVER

特撮ヒーロー番組について独自の想いを語る。

全員成長 清々しく『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第48話 最終回

定番を無くした『リュウソウジャー』だった。そして意外を取り入れた。切るところは切った。説明するすべき部分は台詞で説明した。心はしっかりと表現した。悲しみも笑いもあった。共感できる人がたちがそこにいた。キャラクターもキャストも全員が成長遂げる作品。 

 

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『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第48話 最終回 騎士竜たちの総力戦

出典:騎士竜戦隊リュウソウジャー 第48話より 

 

冒頭、始まっていた騎士竜合体ロボによる巨大戦。

巨大戦は通常、街中のビル街、ミニチュアセットで行われることが多いけれど、珍しく何もない広い場所での戦闘シーン。爆破。

新鮮な画。オモシロイ。

 

オープニング曲は、最終回 恒例 ナシ。 

 

 

2020年 3月 1日 9時30分~
テレビ朝日系列 放送

『騎士竜戦隊リュウソウジャー』

第48話「地球の意思」

 

脚本   山岡潤平

監督   上堀内佳寿也

 

 

[目次]

 

タイトルが凛々しい 

『リュウソウジャー』はタイトルが凛々しいのが特徴でしたね。
ちょっと大袈裟だよなぁとは思ってたんですが…。

 

ついでに……もう一つの大きな特徴、
筆者の嫌いな、倒した後の巨大戦がなかったのがとても良かった。ストレスがなかった。

 

 

上手い具合に

騎士竜の力が込められたリュウソウカリバーでエラスを突き刺したものの、剣が折れてしまいコウは吹っ飛ばされてしまう。

が、また立ち上がる。手元にはリュウソウケンがある。うまい具合に…。

 

 

コウがやられてしまう

主演のレッドがやられてしまう。

やはり、そんな姿を見るのは悲しかった。

まぁ…それきりになるとは思ってないけども。

 

 

最後の変身は格別

最後の変身ってホントいいですよねぇ。

ポーズやらも無しで、歩いて名乗るだけなんだけどここにきてのコレもカッコイイ。

コウだけ残念ながら このパターンはない…。

 

レッドがいない中、他の人達が頑張る最終回って、これまた いいですね。

 

それでいくと『動物戦隊ジュウオウジャー』は凄かったですねぇ。皆 強いっ!! と感動しましたから。
野生だからか、メチャメチャ強かった。嬉しかったですよ。

どうしてもレッドは特別。特別は特別でいいんですけども、他の人達にも注目したいし、活躍してほしいし、強くあって欲しいんですよね。

 

使い回します?

コウはやられて倒れた。
コウは暗闇にいた。精神世界ということでしょうね。

その暗闇は水が溜まっていた。

 

次作『魔進戦隊キラメイジャー』の悪役幹部たちのシーンは、暗く水が溜まっているんですけども…。

これって、もしかして同じセット??

 

 

突撃

最後の決戦。

リュウソウジャーたちは、エラスに向かって突撃する。

広い場所で、ただ走って向かって行く。

戦国時代の合戦っぽい…。
筆者にはほら貝の音が聞こえました。幻聴かしら…。

偶にはこういうシンプルなのもいいですね。

よくスポーツでも言われますが、最後はもう、技術云々ではないと。
魂でぶつかって行くぞー感が良かった。

 

 

走馬灯のように

一方のコウは精神世界で想い出を見ていた。

それは視聴者にとっても想い出ですよね…。

そして、ナダが亡くなってしまったときの、皆で剣を合わせているシーンもあった。
それを見た途端、胸がキュー……としました。

メチャメチャ切なくなりました。

筆者自分でも びっくりしました。

 

 

リュウソウグリーンの光

魂の突撃戦。
しかし、エラスとの戦いは苦戦を強いられていた。

ブルーとピンクが捕まっていた。

成す術はないのか…と思われたけれども、グリーンはふっと立ち上がる。

ブラックはそんなグリーンを見て驚く。

 

グリーンは疾風の如くブルーとピンクを取り返した。

それは果たしてどうやって?? どういうこと?? どういう力なの??
というのは、さて、おいておきましょう…。

 

というよりも、
グリーンが取り返しに行く前、驚くブラックさんの演技に驚きました。

あの面を被っているのに、驚きが伝わるんですから。凄いことですよね!! 

 

エラスを倒すことに成功

精神世界では、コウがエラスに語り掛けていた。

エラスは自身に存在意義がないことを悟り、崩れ消える。

 

一方、メルトたちも振り絞って力を合わせていた。

そしてついに倒した。

 

「終わったな」というバンバに、「まだだ」という声。それはトワだった。

 

コウは精神世界で、皆が迎えに来るのを見ていた。
コウは目覚める。

突き刺された傷は無く、元気に笑いあった。

 

 

それを少し離れた場所から見守り、ウンウンとうなずくワイズルー。
抱き着くクレオン。

 

そういえばそうだった。
クレオンは何故、マイナソーを生み出せるんだろうか??
初めの方では気になっていたが、すっかり忘れていました。

クレヨンの星の「エラスだ」って。ホンマそうですね!!

 

二人はクレオンの星で仲良く暮らすみたい。
あーよかった。

と思ったら、

ヨレヨレのプリシャスが!!

「まだだ。まだ生きている…」と。

ワイズルーは それを引っ張って行く。
三人で仲良く暮らすらしい。

 

クスッと笑えた。

 

 

封印

当初から、最後は騎士竜たちは また封印されるのだろうなと想像していましたが、やはりそうなってしまうと、寂しいですね。

このシーンもピリッと、キュンとなりました。

でも、騎士竜たちとの絆、信頼感があるので平気…。
きっとリュウソウジャーたちはそうだと思う。

それが、視聴者にも伝わっているのが凄い事だと思います。

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『騎士竜戦隊リュウソウジャー』第48話 最終回 騎士竜を封印

 出典:騎士竜戦隊リュウソウジャー 第48話より

 

第1話は、このロケ地「ぐんま天文台」だった。騎士竜を再び封印し終結する。

いち視聴者としても感慨深い。

悲しい気持ちもあるけれど、リュウソウジャーたちの逞しく成長した姿に感動しました。

 

 

それぞれの道

今後について、トワは考えていることがあると言う。
その時のバンバの慌てぶりがオモシロイ。

 

カナロは婚活を宣言する。またまた いつものか…と思いきや、アスナに向かって言っていたんですね。

 

コウは会いたい人がいると…。 

 

メチャクチャ悲しい

トワが旅立つ。
見送るバンバは目が赤い。

 

トワも凛々しくなったもんですね…。

「兄さん兄さん」言ってたのに…。
可愛らしかったのに…。

トワは未来に向かってワクワク。リュックを背負って意気揚々と駆けて行く。

 

筆者は、その後姿を見た途端に涙がボロボロ溢れました。
びっくりです。まさか涙が出るとは思ってもみませんでした。

トワ君が筆者自身であり、バンバもまた筆者自身だからです…。

 

と、驚きの涙していたら、

まさかのマスターブラックが出て来ました。

そーいえばこの方、今までどこで何してたの~!?

カッコよく助けてくれて、一緒に戦ったりするのかと思っていたのに…。
な~んかクセある人だし、全然 役に立たないなっと思っていましたが、もう出ていたことをすっかり忘れてしまっていましたよぉ。

それにしても、もったいない使い方でしたよね。ほんと そこは残念でした。

 

 

クレジット

やることいっぱいだし、その後の日常をやりつつ、オープニング曲が小さく鳴らされながら、クレジットがざっと下に流れました。

ドラマも じっくり見たいし、クレジットも見たいんだけど…。それは無理かありますね。二度見しました。

 

 

オトちゃんはメルトと

オトちゃんは何故メルトなのかなぁと初めの頃 思っていました。

海のリュウソウ族だから、青繋がりなのでしょうね。そしてお兄ちゃんも青だし。

 

メルトは ういちゃんのお父さんと研究をしていくのでしょうね。
とてもあっていますね。

 

 

長老……

コウが会いたい人?? と思わせてのシーン。
思わなかったけど。

長老が長老の服装でご登場。何だかホッとしました。
本来の姿に戻ってくれて。

で、何を言うんかと思えば…。

調子こいてフィットネスクラブを手掛けて失敗したとな…。

コウの「はい」が面白かった。

全国の視聴者の代表のような返事ぶり。
一ノ瀬さんもお上手になられましたよねっ。

 

初めは、この方を長老役に据えるなんてスゴイッと思っていたら、ケバブ屋とかさせて、おふざけだったので嫌だったんです。

でも きっと団時朗 氏が真面目楽しくやってくださっていたので、よかったのでしょうね。

筆者も、嫌というより納得できましたから。

団 氏、凄いですね。成立させちゃうんですから。 

 

カナアス

アスナのやりたいことは、マスターに習ったことを子供たちへ繋いでいく事。そのために学校を作ることだった。

皆の戻ってこれる場所としても。

 

カナロは、その学校で子供たちに恋愛について教えていた。

自分の思いを一方的に伝えるだけではダメなんだと。

オカシイよね。

でもそれがカナロの考えであり、思い。
あんなに片っ端から告っていたのにね。

 

その現場をアスナ先生に見つかり、ぶちのめされても尚、どさくさに紛れて手を握り…。
そして また怒られて…。

それをぽぉっと見つめるコウ。

 

カナロは先生ではなくて子供たちの遊び相手なのだろうか??
子供をおんぶして走っりまわっている姿も面白かった。

カナロってほんとオモシロイ。
順をつけるのも何ですが、やっぱり筆者はカナロが一番好きです。

 

 

アスナ「婚活するって言って、ずっと いるんだよぉ」とコウに話す。

オモシロイね。まさか そういう展開とは思わなかったです…。

 

 

コウの会いたい人は……

山を登って来たのは、断崖の修行場、幻想が見える所だった。
ナダの化身、マックスリュウソウチェンジャーを置いてニコニコ笑うコウ。

そこに現れたのは、黒い服の……

 

 

マダムうい

ういちゃんが帰国するとあって、皆は終結していた。

現れたのはすっかり別人と化したマダ~ムういだった。

 

でも、幸せそうでした。

ういちゃんは、当初ナイーブな感じで、でも頑張って元気出して、バタバタしている感じでしたものね。

成功し満たされた様子に大変身していました。

 

最後の場面は、何かと思えば、お父さんの見事なバナナ滑りでワイワイ。

 

筆者の感想

終わってしまった。

初めは正直言って、あまり好きな感じではなかったんですよぉ…。『ルバパト』の後だし…。1年間 観れないかも…と。 

前半期は忙しいので観ないと決め、まとめて視聴しました。その中で観れるなぁと思えました。

そして後半期は ちょうどナダが出てきた。グンッと面白くなりました。
でも亡くなってしまった。

ナダロスで視聴テンション下がりつつも、出演者の皆さんが日々歩みを重ねていき、いつの間にか最後を迎えていました。

気づけば、彼らはとてもとても成長していました。

 

『リュウソウジャー』は、飛ばすところは飛ばす。切るところは切る。アッサリ簡単に進みつつ、何気にドギツかったりもした作風。

筆者にとっては何より、嫌いな定番、倒した後に巨大化 ロボ戦。それがなかったのがストレスフリーで助かった。とても良かった。

ただ、残念な点は、最後の方以外は皆揃っての変身が少なかったこと。

ロボ戦は、空間でのイメージ戦闘??だったので、皆はどこにいるのかよくわからなかった。レッド一人の場合も多かった。

よくある、ハンドルを回すだけの運転ではなく、キックしたりと動きがある点はカッコよかったです。

 

わりと簡単風のお話展開なのですが、最後の方は特に意外なほどの心情を見せるようになっており、また役者さんたちがしっかり見せてくれました。その姿に感動しました。

キャラクターが全員が何らかの思いを成就させ、成長を遂げる。騎士竜たちは封印されてしまいましたが、素晴らしいハッピーエンドでした。その封印によりお別れとなる騎士竜たちとは信頼の絆がある。

とても爽やかでハッピーな気分になれました。

出演者の皆様も全員が、成長、前進されハッピーな気持ちになられたであろうと思っています。

予想外でした。観てきて本当によかったです。

素晴らしい作品でした。

制作関係者の皆様、出演者の皆様、ありがとうございました。

お疲れさまでした。