ヒーローズ FOREVER

特撮ヒーロー番組について独自の想いを語る。

『ウルトラマンZ』人撮 田口監督『魔進戦隊キラメイジャー』EP32

初登場!!「ウルトラマン」の田口清隆 監督。
何と!? 今年の『ウルトラマンZ』メイン監督。

アップやアオリ、ハンディカメラ?? を多用した撮り方で臨場感がある。

演者の表情を優先し、それぞれの人の心情を見せる。
また、それによる進行の仕方で視聴者は引き付けられる。

 

お馴染みのアクションシーン。 
けれども新鮮味を感じる。

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出典:魔進戦隊キラメイジャー EP32より

 

2020年11月22日 9時30分~
テレビ朝日系列 放送

『魔進戦隊キラメイジャー』

「小夜に首ったけ」

 

監督     田口清隆

脚本     荒川稔久

 

 

[ゲスト]

日下優人   小南光司

 

 

[怪人]

ナゾカケ邪面(声・ねづっち)

 

邪面獣

タンクリガニー

センゴクバズラ

シールドシェルガ


  

 

 

ムーディー 

大人な小夜さんのデート。
夜の街が見える高層階のレストラン。

告白かと思いきや、焦れ焦れ。
二人のアップの表情がいい。

窓にはウェイトレスさんが時々動くのも映っている。
カメラはどうやってとっているのかな??
丸いのがカメラなのでしょうか??

街に人出がないけれど、いつの時間なんでしょうか??

 

 

純粋

キラメイルームでは、純粋な仲間たちが小夜さんのデート話で大盛り上がり。
時雨さんだけ ちょっと快くはない…様子。

 

邪面師出現に出動。
博多南さん「ちゃんとやれよ」

仲いい体育会系学生チーム みたいな感じ。

 

   

スポットライト

夜の街。
石段に集う人々。
その下で突然スポットライト。

まるで屋外ステージのような場所。

しかも後ろは水辺。橋を渡る車のライト。
橋の光が写る夜景。

スポットライトを浴びる邪面師は、ナゾカケ邪面。

 

分かり易い面。
奇抜で面白い!! デザイン発想がスゴイ!! というタイプではないけれども、とても整っている。シンプルでイイ感じ。

スーツアクターはクレジットの位置より、村岡弘之 氏と予想されます。
このオッサンぽい感じ、悪役且つ、面白くて憎めない感じがいいですね!!

 

人々は突然の謎かけをされ、答えられないと容赦なくアウトでエナジーを取られてしまった。
駆けつけたキラメイジャーは、答えられずに胸にハテナマークがつけられていると攻撃が出来ない。
攻撃が仲間に当たってしまったり。

その効果音がわざとらしいほどであった。
大袈裟なわりに全然無事。

 

そして、ナゾカケ邪面はエナジーを取らずに退散してくれた。

ハテナマークがついたままとなる。
それが また かわいらしいハテナマークで、変身前後どちらでも似合っている。
妙に納得できてしまいました。

 

 

常時閃きのクィーン

キラメイメンバーは作戦室で謎解きをしていた。
例によってホワイトボードを使って。

 

しっとりウキウキな小夜さんの登場に囲う仲間たち。
隠すことなく話す小夜さん。

そこへ呼び出しの電話。
何気に振り向き、ホワイトボードの謎を難なく解いて出て行く。

そして為クンも答えに気づく。

 

筆者が思ったのは、そういうホワイトボードを使うアナログ感、好きでし、いいのだけれど、コレ、誰が書いたのかなぁと。

以前の回では小夜さんが、徹夜で考えるシーンがありました。
医者でキレ者の小夜さんっぽくは ない感じでしたが、女性らしかった。

今回も似た感じのボードの雰囲気。
瀬奈ちゃんもマブシーナもいますが、男性陣が全員いるし、もっと男っぽい感じがすると良かったなぁと思いました。

 

小夜さんのデートの話や感想、彼への想いを聴き、マブシーナは引っ繰り返る。
その演技と、漏れ出る声もオモシロかったです。

 

 

 

音速のキラメイグリーン

再び戦闘シーン。

シューっと滑り込むように画面に登場!!

一つ一つはお馴染みのアクションかもしれないけれど、アイデアちょっとした組み合わせ、撮る角度によって新しさを感じます。

音速の戦士らしさが表現されていました。

 

 

小夜さんスゴイが……

彼に呼び出された小夜さんが連れてこられたのは、彼の研究実験室。
彼は問題に詰まって困っていたので小夜さんに相談したかったのだ。

遺伝子の専門の彼でわからないことを、小夜さんは一瞬にしてやってのける。
研究段階の記事を偶々読んでいたからだということで。

でも、何のどんな研究かも よく知らないままやってしまう…。

子供番組の都合ってモンがありますが…。

 

   

マメなガルザ

ガルザは、ここしばらく姿を消していた。 
新たな技を会得する為に。

どうやって会得??
誰に教わったのかな??

 

ハコブ―の所にやって来て、礼儀正しく挨拶するや否や、操る技を発する。

異世界の魔進オラディンの所へ向かう。 

 

 

言葉を学んだ? 

彼が育てていたヘンな植物の種は急成長。
容器を壊して天井を突き破った。

 

ヨドンナがやって来る。

ヨドンヘイムの植物を地球に巡らせヨドンヘイム化する計画だった。
彼は脅され、特権階級として生き残れるとのことで協力したのだった。

当然の如く消す と述べるヨドンナ。

 

が、それらのシーンでの言葉が女っぽい。
「~でしょ」が使われていて違和感を感じた。

研究熱心なヨドンナは、女風の言葉を学んだのだろうか…。

 

 

やっぱりエモい小夜ピンク

仲間たちは心配していた、小夜さんが結婚したら、キラメイジャーを辞めちゃうのか!? という問題。

スーパードクターとしても多忙。
その上、結婚して、キラメイジャーも続けて…。

大変だけど頑張る!!
というのが小夜さんの考えだった。

しかし、告白どころか、魔の手に落ちていた彼。

 

ヨドンナのムチが彼に伸びる。
その瞬間、小夜さんはキラメイピンクに変身し、守る。
いつものサラリと料理するかの戦い方と違い、感情こもる応戦ぶり。

変身を解除すると、キラメイチェンジャーを彼に託して逃がす。

ヨドンナはベチャットに彼の後を追うよう指示する。

 

が、筆者ここで疑問。
ヨドンナの指示の後、画面に映っていたベチャットは小夜さんを襲っていた。

後ろの一部のベチャットが追う動きがあったらとよかったなぁと思いました。

 

生身の身体で応戦する小夜さん。

カッコイイ!!

表情がステキ!!

エモい!!

 

 

うわーっ!!

彼は敵に囲まれた変身も出来ない小夜さんを置いて行く。
それは非情…。

けれども、非力なただの人間がいたとて希望は皆無。
キラメイジャーに知らせることに小夜さんの意思であり希望の光がある…。
ということで、置いて行く。
うわーっ!! と辛い叫び声をあげて…。

 

しかし…人間がドアを押さえているだけで敗れないベチャットとは、本当にもの凄く非力なのですねぇ…。

 

 

さり気ない気遣い

キラメイレッドは、ナゾカケ邪面に問う。
武器を捨て、受けて立つナゾカケ邪面。

 

「キラメイジャーとかけて
冬から初春においしいの寿司ネタととく」

 

ナゾカケ邪面は座り込み、地面をいじる。
「上司に寿司屋へ連れて行ってもらったことがないのでわからない…」と。

 

クランチュラさんよ、連れて行っておあげなさいよぉ。

邪面師たちは、扱き使われているのですねぇ…。
なのに、こんなに健気に働いてぇ…。
悪事を…。
気の毒になってきました。

悪役だけど、憎めない存在の面白い邪面師たち。

 

そして、答えは
「赤がイイ。赤貝」

そのテロップの色がそれぞれ、イエローとブルーでした。
赤で書かないの!? と思いましたが、これぞ心遣い、気遣いなのでしょうね。

 

しかし…… 

正々堂々と武器を捨て、自らの道「ナゾカケ」にこだわったナゾカケ邪面。

正々堂々とは、「おバカ」。
という社会の縮図を見るようで、切なく感じるシーンでもありました。

 

 

新鮮なポジション

明るく容赦ないキラメイレッド。
答えられなかったナゾカケ邪面に、約束通りキラフルゴーアローで攻撃をお見舞いする。

キラメイチャージの立ち位置が いつもと逆で新鮮でした。

 

   

 

表現

技を放った後、レッドから更に問題が出される。

「空き地に積んであるアレとかけて
道を譲らない人ととく」

 

キラメイイエロー、グリーン、シルバーわかる。

ブルーさん、「わかった」と言いつつ、わからない様子だけど、ズレて合わせる。

その絶妙な演技がウマイですねぇ~流石ですね!!

 

ナゾカケ邪面、爆発。

ナゾカケ邪面の所から答えのテロップが拡大してとび出てくる。

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出典:魔進戦隊キラメイジャー EP32より

 「土管。どかん」ドッカーンと。

細部にまで面白い演出が施されて楽しいです。

 

 

正義のヒーロー

その後、彼、日下優人さんは、キラメイジャーたちと会った。

事の成り行きに、胸ぐら掴み怒る為クン。
「何してくれてんだよっ」

それを取り成す時雨さん。

大人メンバーとして…。
いつも担いであげている者として??
ちょっと気があるのか風だった時雨さんだけども、冷静に取り成している。

流石、大人のヒーロー。
正義のヒーロー。

 

しかし、一刻を争うはずの時。
のんびりし過ぎているように感じました。
もっと急いでほしかったです…。

 

 

日下優人 役 小南光司さん

若い頃の天野浩成さんに似ているように感じられました。

時にイケメンなお顔を誰かわからぬほど崩しての演じられていました。

筆者は存じ上げませんでしたが、お芝居も上手い方なのですね。


 

田口清隆 監督

放送局の違う「ウルトラマン」派?? の監督さんを招聘!!

驚きました。
日時が被っていないとはいえ、放送中の『ウルトラマンZ』のメイン監督さん!!

 

もう、観るなり何だかは わからないけれども、違いを感じました。

カメラワークが独特ですよね。
人の心情を撮られていて、良かったです。
茶目っ気もあって、楽しくもあり、緩急が利いていました。