お笑いとギャグ場面テンコ盛りな『宇宙戦隊キュウレンジャー』。
その反面、時には極悪非道なほど、どん底に悲しいお話も組み込まれている。
『キュウレンジャー』のバラバラシーンは、『ウルトラマンレオ』の時のような怒りとは違い、共感できる物語となっている。
出典:宇宙戦隊キュウレンジャー space.16より
スティンガーはジャークマターのカロー、スコルピオと再会した。
それは怪人となった兄だった。
スコルピオは、ジャークマターに捕まり、スティンガーだけでも助けたいという思いから部族を皆殺しにしたのだと話す。
「アントン博士を殺害したのは、ジャークマターの裏切り者だったからだ」とも…。
それを聞き、怒ったチャンプは攻撃を仕掛けるが、スティンガーが庇い、スコルピオについて行ってしまう。
慕っていた兄から真実を聞けたスティンガーは、アルゴ船の秘密を話す。
だが、聞き出すための嘘だった。
非情な怪人と化したスコルピオの前に絶望したスティンガーは身を投げ出し……
しかしその瞬間、チャンプが庇って…。
バラバラになってしまったチャンプの姿にスティンガーは嘆き悲しむ。
筆者もメチャクチャ悲しかったです。
『ウルトラマンレオ』バラバラ事件と違って、こちらは とても意味ある話でした。
『ウルトラマンレオ』終盤 キャスト退場劇と残酷演出 - ヒーローズ FOREVER
『宇宙戦隊キュウレンジャー』
第3章「アルゴ船復活編」
space.13~21
2017年 5月 7日~ 7月 9日
[目次]
主な制作陣
脚本
毛利亘宏、下山健人、荒川稔久
監督
杉原輝昭、加藤弘之
レジェンドゲスト
十文字撃/宇宙刑事ギャバンtype-G(声)
石垣佑磨
『特捜戦隊デカレンジャー』
赤座伴番/ファイヤースクワッド・デカレッド(声)
さいねい龍二
江成仙一
伊藤洋佑
胡堂小梅
菊池美香
ドギー・クルーガ(声)
稲田徹
主なゲスト
篠川桃音、佐渡稔、根本真陽、清家利一、神谷浩史、稲田徹、彩川ひなの、牧口元美、他
スーツアクター 追加配役
サソリオレンジ、デカレッド
今井靖彦
スコルピオ(怪人態)、ギャバンtype-G
蔦宗正人
ストーリー
space.14
「おどる!宇宙竜宮城!」
冒頭いきなりの暗闇、そしてスポットライト。
何かわからない。
それはキュウレンルームの片隅、ソファーに倒れて丸まっているガルだった。
ガルは絶不調の真っ只中で落ち込んでいた。
出動メンバーを決めるキューレットは恐ろしいまでに外れまくっていた。
そんなある時、ユーテルジャンに捕まえられた人々を解放する為、宇宙竜宮城・贅沢ヘブンへ潜入することとなった。
ガルは、目を隠してキューレットの結果を見れなかった。
恐々と指の隙間から見る。
その姿も面白かわいい。
その牢屋解放スイッチを押す部隊として、遂に遂にガルのキュータマが出る。
贅沢ヘブンのスタッフとして潜入したガルとバランス、ナーガ、ハミィ。
ユーテルジャンが腰に下げているリモコンのボタンを押す為に、給仕をしながら狙うメンバーたち。
ハミィが他の任務へ行ってしまう。
ご機嫌を取る為に、お酒を注いだり、バランスが手品を披露するが、失敗。
ガル、バランス、ナーガでキュータマダンスを踊ってみたり…。
かえって不機嫌になる。
ハミィがいなくなってご機嫌が悪くなった…ということで、キュータマが送られてくる。それを使ったガルは、
なんと乙姫様に変身した。
強烈!! 衝撃!! 絶句です。
ガルの顔は青で、白い模様が入っている。
そこへ黒毛の乙姫様のカツラ。
つけまつ毛をして、口紅をつけています。
もう…ごちゃごちゃして分かりにくいのです。
とにかく、アップ…キツイです。
ガル ファンの筆者でも苦しいです…。
出典:宇宙戦隊キュウレンジャー space.14より
クルクル~とデュエットダンスを踊って…。
隙を見てリモコンのボタンを押す。
牢屋にいる人たちの救出、誘導係は、ラッキーとスパーダだった。
幾つもある違うボタンを押される度、排出されてゴミに山に突っ込んでいた。
たいていの人なら嫌になるものだが、ラッキーはこんな時でも「ラッキー」と言う。
「楽しくなってきた」んですって~
正解が近いということでもありますものね。
ガルが乙姫でご機嫌を取っている間に遂に正解ボタンを押す。
その瞬間、着物を脱ぎ棄て、バックキックをくらわす。
強烈に面白いお話でした。
笑いまくり。
space.17
「闇のドームを照らしタイヨウ」
この星では、ふいに突然 攻撃をくらう。
ゴミ袋の山に飛ばされたガルとバランス。
ガルは鼻に洗濯バサミで挟んでいた。
犬にはツライよね。(狼)
機械生命体のバランスは平気。
のんきな性格のバランスは、イライラと動き回っても仕方にい とゴミ山に寝転がったまま。
実は、防犯カメラにコードを伸ばして、解析していたのだった。
一方、ラッキーはハミィとラプターは どこかのお宅のお庭に干している布団の上に落ちていた。
ラッキーは懲りずに また飛ばされる。
次はコンクリートの川べりだった。
転がるのは痛そう…。
シャイドスは突然現れるのではなく、陰から高速で出現していたのだとバランスが解明した。
シャイドスを誘き出す為、ガルたちは囮となって「お前の母ちゃんでべそ~」などと罵る。
新たに変わったキュータマ、ヒカリキュータマのタイヨウモードを使う。
シシレッドは頭に太陽のような飾りがつき、強い太陽光で攻撃を与える。
ツキモードでは、月の飾りがつく。
辺りは闇となり、月光が照らされる。
ガルはそれに反応し、4つ足の狼風の姿勢だったのが、曲がった腰が伸び、キリッとした紳士風となった。
おかしくて たまりません。
筆者は また大笑い。
space.18
「緊急出動!スペースヒーロー!」
マーダッコを追っている時、ブラックホールへ吸い込まれてしまった。
別の宇宙の地球に降り立ったキュウレンジャー。
宇宙ビザも持っていない、いかにもアヤシイ奴らとして、ガル、ハミィ、ショウはデカレンジャーの江成仙一と胡堂小梅に逮捕されてしまう。
手錠をかけられ、連行。取り調べされている時、ドギー・クルーガがやって来て、無事に理解を得られた。
ハミィとショウは冗談を言い、ドギーをガルの兄として芝居させる。それに乗るガル。
「何やらせるんじゃ」と。
更に、ドギーまで乗る。
笑える。
笑い絶えない『キュウレンジャー』
ラッキーとナーガは宇宙刑事ギャバンと出会っていた。そこにデカレッドも現れて…。
赤と銀のコラボ。
似たノリのシシレッドとギャバンtypeG、わけわからんテンションで意気投合。
マーダッコをやっつける。
出典:宇宙戦隊キュウレンジャー space.16より
space.20
「スティンガーVSスコルピオ」
スティンガーはスコルピオに一人で挑んだ。
一族に伝わる秘術アンタレスを自ら打ち込み命を懸けて。
しかし敵わず、スコルピオに更に猛毒を刺されてしまう。
正気を失い狂暴化したスティンガーは救出に来たラッキーたちに襲い掛かりる。
以前作ってあった、スティンガーの解毒剤を刺そうと、「アニキ」と慕っている小太郎が果敢に挑む。
危機一髪。
小太郎の懐から跳びだしたチャンプのキュータマ。
それが目に映ったスティンガー。
そのの隙に、小太郎は解毒を成功させる。
space.21
「さらば!スコルピオ アルゴ船、復活の時」
場面は、前回から続いている。
スティンガー、ラッキー、小太郎は変身し戦っていたが、変身解除に追い込まれた。
その時、チャンプが現れる。
今一度立ち上がり、仲間と共に力を合わせ、遂にスコルピオを倒す。
最後に兄の心を取り戻したスコルピオは、スティンガーを解毒する。
最後の力を振り絞り、起動したモライマーズからチキュウを守り、消える。
極悪だったけど、キレイには終わらないのかと思ったけれど、最後は改心してよかった。
泣けました。
スコルピオ役の久保田悠来さんもメチャクチャ低い声で、怪人態の姿に合っていて、ベスト配役でしたね。
スーツアクターの蔦宗正人さんは、色んな役をされていますが、筆者的には、このスコルピオが気に入っています。
この屋上での対戦シーンは、撮影に相当時間がかかったようですね。
場面が切り替わるごとに、空が変わっていました。
明るい晴れた昼間になったり、曇になったり、夕暮れになったり、遂に陽が落ちて薄暗くなっていたり。合成??も交じっていました。
ここまで細かく入り混じっているのも珍しい気がします。
続いているシーン。しかも ひっ迫している場面なのに、コロコロコロコロ背景や画面の明るさと色合いが変わり、ちょっとそっちの方に気を取られました。大事な場面だけに、そこは残念でしたね…。
後半は、アルゴ船を遂に復活させて、コールドスリープで眠っている髪の毛ボーボーのヘンな人が登場。
またヘンなのが加わった…って感じ。
筆者の感想
とにかく盛りだくさんで、緩急が激しい!!
笑いが ほとんどだけど、泣けるときはもの凄く悲しい。
泣いたり笑ったり忙しい番組です。